結界師の一輪華　最新話 / 15話

◇１巻 まるまる 無料◇ほぼ毎日 更新◇

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『運命は　突然　変化する』

『昨日までの自分じゃいられなくなる程　劇的に』

「…あなたは　　超能力者でしょう？」

『わたしの場合は　彼と出逢って―――』

『そのひとは　ソラという美しい名前をしていました』

〈カタン〉

バサバサッ

「………」

〈パラ〉

“四ノ宮蒼空様　　あなたの秘密に気づいてしまいました。　つきましては放課後 南棟屋上まで来てください。　いつまででも待ちます。　　花杜紗鳥”

（…ルーズリーフ……）

『この世に超能力者はいる』

『―――わたし 花杜紗鳥は　　恋愛にもおしゃれにも興味なし(自慢にならない)』

『代わりに全身全霊を傾けているのが』

『この世の ありとあらゆる不思議について』

『幽霊・妖怪・ＵＦＯ・古代遺跡 …大好き！』

『中でも 特殊な能力を持つ人々のお話は』

『幼い頃から わたしを熱くさせた』

『いつか自分の目の前にも超能力者が現れる―――』

『そう信じて』

『ついに』

「…花杜さん　　手紙読んだよ」

【四ノ宮 蒼空　高１　　成績：入学式学年総代　１学期中間１位　　特徴：近寄りがたい　　通称：ミステリアス王子】

「それで…　　おれの秘密って？」

『来てくれました！！』

「た…」

「単刀直入に言うね」

「あなたは超能力者でしょう？」

『――――四ノ宮くんは』

『入学当初から独特の空気を醸し出していた』

『自然と皆の注目を集めたけれど』

『彼は誰のことも見ようとしなかった』

【四ノ宮くん三大ミステリー(女子の間で)　　１.友達をつくらない　２.休み時間は消える　３.大抵どこか怪我をしている】

（不思議なひと… そしてクールだ…）

『そう思っていた』

『矢先』

バラバラッ

「きゃ…っ」

「やだあっ　　形見のプレゼントが…　　石の並びにも意味があるのに！」

「ううー…」

「よかったら直すけど」

「覚えてるから 順番」

（頭の中 どうなってるの…？）

『この時 クラスメイトに関心がないわけじゃないんだと知った』

『『言った 言わなかった』で揉めてる人たちの会話を　　忠実に再現してみせて 仲裁したり』

『写生の校外授業で』

『寝ていて何も描いてる様子がなかったのに』

『その後 学校で　　サラサラと仕上げているのも見た』

「ストーキング報告？」

「ちちち 違います！！」

「…四ノ宮くんのは ただの記憶力じゃない」

「『瞬間記憶能力』だよね？」

「見聞きした映像・音声を一瞬で記憶し いつでも思い出すことができる…」

「テスト前の学生なら 誰もが憧れる あの……！！」

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