Re:blue (リ ブルー)　最新話 / 10話

◇１巻 まるまる 無料◇ほぼ毎日 更新◇

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『私…美波小春(みなみこはる)は 同じクラスに好きな人がいます』

『清水廉(しみずすなお)くん　　誰にでも優しくて 自然体で』

『みんなの人気者です』

『そんな清水くんのことが』

「美波さん どうしたの！？」

ぐしょ

ジワジワジ――

『大好きです』

「あ…おはようございます」

「おはよう」

「じゃなくて どうしたの」

ふき　ふき

「水まきの水 かけられちゃって…」

（あー… 清水くんのハンカチ いい匂い…）

「ハンカチじゃ拭ききれないね 宮ータオル貸して」

バサ

「汗くさっ！ 宮…これ使ったやつ…」

「……」

「だって それしかなかったんだもーん」

「清水ー 宮ー まだー？」

「おー 行く行くー」

「あの…もう大丈夫なので」

「ちょっと待ってて」

「？」

「あの…清…」

くしゅ

「はい これ洗ったやつだから」

うわ…　　うわああ

はっ

『そうだ お礼…』

「あの ありが…」

「……」

『お礼言うタイミング…』

『逃した～！！』

『美波小春』

『私はいつもタイミングが悪い』

『受験前日に 腕の骨折』

『なんとか受かった高校の入学式は 風邪で欠席　　その後 ２週間の自宅療養で』

『ようやく登校する頃には すでにクラスにグループができていました』

（大丈夫…想定内！ まずは挨拶して 存在を認知してもらうのよ 小春！！）

「お…おは」

「おはよ…」

「あの… おは…」

『気づかれもしない～～』

「おはよう」

『それが 清水くんとの出会いでした』

「清水く～～ん 気をつけよ～よ？」

「…何に？」

「誰にでも優しいのはいいけどさ～」

「ああいう陰キャに優しくすると 勘違いされるよ～」

「そういう人を下げた言い方 嫌いだよ」

『勘違いはしてませんが』

『まんまと好きになりました』

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