リトライジュリエット　最終回 / 結末

◇１巻 まるまる 無料◇ほぼ毎日 更新◇

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「好きです」

『生まれて初めて』

『告白をした』

「付き合ってもらえませんか」

「いいですよ」

「けど 私」

「処女じゃないですよ」

「えﾞっ　　しょっ…！？」

『なんと相手は、』

（どうしよう　　どうし…）

『どうしよう』

（まさか　　ＯＫされるなんて 考えてもみなかった…）

〔「いいですよ」〕

『絶対ドッキリだろ！！』

「古賀ー」

「はっ　　あっ…」

「日誌書いて 提出しといてー」

「えっ」

（…それ俺の仕事じゃなかったのでは）

「じゃ よろしくー」

「あ」

『これまでの18年間　　彼女どころか 友達だって多くない』

（こんな俺に　　目黒さんが…）

「絶対それ だまされてるって」

「そんなん２千円もしないよー」

「やっぱり？」

「……」

（…やっぱり）

『だまされてるよなあ…』

「どうかしましたか」

「いえ…」

『まぶしい』

「ええと その　　帰り…ましょうか」

「そうですね」

「……」

『何を しゃべればいいんだ？』

「あの」

「はい」

「…今日は」

「学校は楽しかったですか」

「…それなりに」

『なんだ その話題』

（やっぱり　　無理だ）

「あの 目黒さん」

「どうして」

「俺なんかと付き合ってくれるのかな」

「目黒さんは すごく…その　　人気があって」

「俺なんかには もったいなくて」

『誰がどう見ても 釣り合ってなくて』

「…古賀さん　　私は…」

「そんなに深く考えていませんでした」

「えっ」

「私には」

「よく わからないので」

「この人じゃなきゃ だめだという気持ちが」

「！」

「そんなもの」

「本当にあるとは思えませんから」

「目黒さん…」

「…すみません」

「気を悪くされたでしょうか」

「いやっ」

「こちらこそ その…ごめん　　変なこと聞いちゃって…」

「けど」

「古賀さんには もったいないなんて」

「そんなことは ないですよ」

「そっ」

「いやいやいや　　何をっ…」

「私は」

「誰かと お付き合いをしていても」

「つまらない思いをさせてしまうので」

（そっちの意味か）

「何か要望があれば　　なんでも言ってくださいね」

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