山田南平さんの連載作品「恋するMOON DOG」の最新話が読める花ゆめAiは、毎月20日に発売です!
もくじ
最終話 13巻 花ゆめAi Vol.71
出版社 白泉社/2024年9月20日 発売
どうも、好きな人に惚れ薬を依頼された魔女です。 / 1巻 -今だけ無料-
2022年3月17日まで
『あり得ない訪問者だった』
「失礼する」
「“湖の魔女”殿のお宅で間違いないだろうか」
「はい…… ええ “湖の善き魔女”の庵です」
「唐突だが 依頼を受けてもらいたい」
『ここは用が無い者は決して立ち寄らない 魔女の庵』
『王都の外れに位置する森の奥深く』
『湖に囲まれた小島にポツンと建つあばら屋』
『庵と森を繋ぐのは 一艘の小舟だけ』
『そこに住む私 ロゼは』
『湖の魔女と呼ばれている』
『魔女である母から生まれたので 私も生まれた時から魔女だった 母は幼くして死に 祖母と暮らしていたけれど』
『その祖母も 四年前に土へと還り 今は私一人だ』
『庵を訪れる者は 大抵“魔女の秘薬”を求めてやってくる “魔女の秘薬”は魔女のみ作れる 魔法のかかった特別な効力を持つ薬』
『そういった物を求めるのだから 身分を隠したがる訳ありな人がほとんどだ』
『彼もまた そうなのだろう』
『けれど』
『私は 彼を知っている』
『名を ハリージュ・アズム 王宮勤めの超級のエリート騎士様 父親は貴族らしい』
『こんなところとは無縁な人…だと思っていた』
『私の知る限りでは』
(一体 何の用なんだろう)
「――惚れ薬を作って欲しい」
「……」
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