クズなケモノは愛しすぎ　最終回 / 結末　【無料 ネタバレ あらすじ】

◇１巻 まるまる 無料◇ほぼ毎日 更新◇

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2023年3月16日まで

「アレクサンドラ！！！」

「度重なるお前の悪事には もう愛想が尽きた！！」

「王太子アルフォンソの名において――――」

「お前との婚約は破棄する！！」

「…――――」

『この方は私の婚約者　　タラコネンシス王国の第一王子アルフォンソ様』

『現在アレクサンドラ(私)の断罪イベント中』

「アレクサンドラ様…っ　　どうか罪をお認めになってください！」

「今ならアルフォンソ様は許してくださいます…っ」

『こちらは私が“芋女”と呼んでいる ルシア男爵令嬢』

『王太子は今や 婚約者の私ではなく この芋女に夢中――』

「――――」

『周りにいる彼らも』

『みんな二人の味方』

『もう私に逃げ道はない―――』

『と思って？』

『おあいにく様　　悪いけれど もう手は打ってあるの』

『せいぜい今のうちに勝ち誇っておくのね』

『すべては一日前に始まった』

『いえ』

『引っくり返ったのだからね―――』

「悪事？」

「あら なんのことかしら？」

『遡ること 二十四時間前』

『悲報』

『私終了のお知らせ』

『婚約破棄と断罪コンボ成立まであと二十四時間ない件について』

「どうしよう　　詰んだ」

（頭の中が混乱して吐き気がするし最悪だわ…）

（少し落ち着いて整理しなきゃ…　　えぇっと――）

「まず」

「私はアレクサンドラ」

「タラコネンシス王国が誇る三大公爵家の娘」

「ここはとある大陸の半島に位置するタラコネンシス王国」

「私は国の中でも長い歴史がある公爵家に生まれたの」

「そして王太子アルフォンソ様は私の婚約者」

「そのため 小さな頃から王妃にふさわしくあろうと　　死ぬ思いでここまで頑張ってきたわ」

『彼と結ばれる未来以外想像していなかったし　　隣で生涯 添い遂げる王妃は私なのだとずっと信じていた――』

（――…だけど）

「………」

（今 アルフォンソ様の心は あの芋女にあるわ）

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