恋愛カタログ、最終話 完結34巻 感想
※ネタバレ注意です※
最終話は高校の頃から付き合ってきた実果と高田君が離れ離れになってしまいます。
それぞれ無事に就職も決まり、卒業にむけてのんびりとした日々を送るはずだったのに…。
高田君が島への就職が決まり、島への移住のため、実果とは遠距離恋愛になってしまいます。
ただでさえ自分も就職や生活の変化があり、不安がいっぱいのなか、大好きな高田君と離れ離れになってしまうのはつらいだろうなと思います。
実果だけでなく妹の種ちゃんも大きな節目で、旅にでます。
種ちゃんは思いのまま行動でき自由でうらやましいです。
何かに迷っていた実果も、種ちゃんの言葉に実果は背中を押されて、何かふっきれたようです。
自分と正反対の種ちゃんは、妹でありながら実果の憧れなんだなと思います。
最後に高田君の弟の隆司君の種ちゃんへの思いが届いてよかったなと思います。
いよいよ卒業式の実果達。だったが、卒業式に実果の姿がないのです。
親友のユウちゃんは袴を着て臨むほど、卒業式は大事なもののような気がしますが、一体実果はどこに？みんなが家に何かがあったんじゃないかと不安になり、行ってみると、何事もなく実果母が現れ、事情を説明します。
すごく不安をかかえ、卒業式にも参加していなかったら、なにかあったのかと不安になると思います。
実果は一体何を考えているのか高田君じゃなくてもわかならくなると思います。山根君やユウちゃんと落ち着いたところに、実果から電話がかかってきます。
「やっと覚悟を決めたの。ようやく自分がどう働きたいか考えられるようになったの。子供達とどんな風に向き合いたいかわかったの」と言われ、怒るつもりだった高田君は納得します。
この実果の覚悟はどのようなものかはまだわかりませんが、この言葉だけで実果の成長を感じられます。
保育園実習の際には失敗ばかりで、こどもの扱いもうまくできなかった実果が、実習だけではなく、人との関わりを通して、働くあり方や、どうすれば一番いいのか自分で見つけられようになれてうれしいです。
ユウちゃんのようななんでも自分を持っているキャラクターも好感がありますが、実果のように、初めは何もできないような子だったのに、高田君との付き合いを通して成長しているキャラクターも、自分も同じ気持ちになれてよかったです。
保育士は大変な仕事としっかり認知しての、行動がすごく気になります。高田君は山根君から、物分かりのよいところを、指摘されます。
高田君は背も高く細身で、初めから好みのキャラクターというか自分の理想でした。
実果がされていることが、自分もされたらいいなとずっと思っていました。
意外に嫉妬深いところがあったり、実果だけを好きな事がよくわかり、常にキュンキュンしてました。
実果の動向が気になるいよいよ高田君が島へ行く日。一番印象に残ったシーンです。
実果は時間にも現れるず、高田君一人船に乗り込みます。
乗り込んだものの、実果が気になり、船を止めようとすると…そこに急いで船に乗り込む実果の姿があります。
実果は島に住み、島で保育士をすると高田君に伝えます。
実果の「いつも高田君の側にいるのが一番幸せだから」という言葉に、本当に実果は高田君好きなんだなと感じ、ただ好きだけじゃなくて、自分の夢も見失っていないところに、実果の強さを感じました。
実果からの思いきった告白から始まった恋で、高田君の反応にいつも不安ばかり感じていたのに、自分の意見や思いも言えるようになり、最後は自分の意志で行動できるようになるなんて、本当に恋ってすごいなと感じました。
高田君と実果の恋だけじゃなく、ユウちゃんと山根君、種ちゃんと隆司、笹錦さんと春日さんと、それぞれ異なるキャラクター達の恋も自分と比べられたりと、楽しめました。
最終回は実果の言葉が印象的で心に残りました。
