結末

ソラニン 最終回 2巻 ネタバレ注意

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ソラニン、最終話 完結2巻 感想

※ネタバレ注意です※

種田の形見のギターでライブをしてから半年たったある日、芽衣子の家には種田や軽音部、音楽を通して出来た仲間たちが集まっていました。

いつも通りの街で、いつも通りの景色や時間が流れる中、芽衣子の家では引っ越しの準備が進められています。

芽衣子へ肉まんを届けに行ってバイクを大破させたあの日から自転車に乗っていたビリーも、ここではニューバイクを手に入れていつも通りに戻っていました。

ニューバイクを自慢してご機嫌のビリーを横目に、冷蔵庫を運ぶ加藤と大橋がニューバイクに冷蔵庫をぶつけて倒してしまう、コントのような、ありきたりで平和な日常が描かれて最終話は幕を開けます。

このページの最後のビリーが「ポポポポポポポポポポポポポポ」と意味の分からないリアクションをするのが、クスっと笑えるポイントです(笑)

このありきたりでいつも通りのワンシーンも、少し前の芽衣子にとっては当たり前の毎日ではなかったはずだと思います。

芽衣子は種田と加藤とビリーのロッチの中にいる人ではなく、外側の人間でした。

あの頃のままの日常が続いていればきっと大橋や鮎川とも出会っていませんでした。

ギターを弾くことも、あのような熱いライブをすることもなかったでしょう。

そして、あのまま種田が向こう側へ渡っていれば、向こう岸へ引っ越しすることもなかったはずです。

ここで描かれたありきたりで平和な日常は知らず知らずにもがきながら作られた新しい、“向こう側”の日常のように感じました。

以前、本社への異動を打診され、「幸せでもないけど不幸でもない」と自分を評価していた小谷は、東京に残る決断を下していました。

言葉には出しませんが、小谷のその表情や話す言葉に小さな日常の幸せを感じます。

もし自分が芽衣子の立場なら、恋人のことを、愛のある言葉で罵倒できる小谷の幸せは、友人の幸せに嬉しさ半分と、もう半分にチクチクとした小さな痛みを感じるものだと思いました。

形のない不安に振り回され、それでも今度は2人で幸せになろうとした、芽衣子と種田の気持ちは向かったその“向こう側”へ届くことはありませんでした。

「あの時こうしていれば」「あの時に戻れれば」という「ソラニン」の歌詞のような、あの日の続きを探したくなるような日常の幸せを持つ小谷の存在に、決して戻らない緩い幸せを胸に抱いたままの芽衣子の寂しさや悲しさを感じさせられました。

そして、その小さな痛みに気づくのはいつもお馬鹿なフリをしているビリーなのです。

小谷の加藤への言葉や、種田が残していったバンドが「今」プロデューサーの目に留まっている事実、そんな芽衣子の小さな痛みにビリーは気づいているように思いました。

少しの間をあけて、迷ったように、それでいてさりげなく芽衣子を気遣うビリーの気持ちには、生きている生暖かさを感じます。

本当は種田のことを思い出して辛いのではないか、と思うところを、また辛くなって仕事を辞めるのではないか、という話にすり替えています。

きっと芽衣子の「なにが?」に含まれた、聞いたり気にしたりしないでほしい気持ちを尊重したビリーの優しさなのだと思いました。

いつもそっと芽衣子と種田を見守るビリーの姿だけはあの日のままのように感じます。

そして、そんな変わらぬビリーが個人的にとても好きなので、いつかその気持ちや優しさが報われる日を願ってしまいます。

他愛ない時間はあっという間に過ぎて、いよいよ部屋を出る時間がやってきます。

あれこれと考えた末に、「心細くて不安だけど、なんだかちょっとわくわくもしたりして…」と前置きして、そこに残ったギターを抱きしめる芽衣子の描写はとても印象的でした。

その先の言葉は綴られていませんが、つい感情移入をして涙を流してしまいます。

言いたかったこと、伝えたかったことを伝えられずに終わってしまった2人の青春に思いをはせずにはいられませんでした。

最後まで部屋に残っていた種田のギターは、“向こう側”へ渡れなかった、あの日からもう変わることが出来ない種田そのものだと思いました。

種田のギターを背負って、向こう岸の街へ引っ越す芽衣子は、これからも種田の残した音楽や思いを背負って生きていくのだと思います。

あの日2人が目指した“向こう側”ではないですが、種田を背負って新しい“向こう側”の日常へ歩き出す芽衣子の日々がどうか緩く長く幸せでありますように、と願わずにはいられませんでした。

最後に、最終話全体に対する感想になりますが、芽衣子たちロッチがプロデューサーの目に留まっているにも関わらず、数年後にデビューして「種田の残した曲はちゃんとみんなに伝えたよ」というありきたりな終わり方をしないことが、この最終話の一番良い点だと思います。

漫画の王道的なハッピーエンドを行くのではなく、みんなで日常を描きながら”向こう側”へ渡っていく最後のページが現実味を帯びていてとても好感がもてました。


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