最強！都立あおい坂高校野球部、最終話 完結26巻 感想
※ネタバレ注意です※
9回の表、絶体絶命のピンチを4番小林の逆転ホームランで逆王手とします。
続きたいあおい坂高校ナインでしたが、相手の静浜の好守に阻まれ反撃ならず、ここのシーンは、小林の3ランの後、凹んでいる雰囲気を静浜のキャプテン仲島が気迫のプレーで流れを断ち切ります。
負けないぞという意地が伝わってピリピリします。静浜の攻撃が始まります。
あおい坂高校のピッチャー北大路はほぼ1人で決勝まで投げ抜き、疲労困憊。
そのためか、決め球ライズボールももはやライズせずスローボール状態。簡単打たれ、先頭バッターにヒットを許し、同点のランナーを出します。
続くバッターは、ピッチャー神木でしたが、代打 谷岡。
神木は少々王様気取りでしたが、決勝に来て態度が変わり、ここで先輩の谷岡に頭を下げます。
ここは、なんとも言えぬ感情が交錯します。これまでの悪態をみれば、神木のことを許せませんが、頭を下げてまで勝ちたいという気持ちが伝わってきます。
バッターの谷岡は、バントの構えをしますが、失敗。ランナーを送れません。
続く一番は三振、二番は四球、三番は、ピッチャー強襲のヒット。
ツーアウト満塁とし、仲島が回ってきます。
いや、ここはすごく痺れました笑ここで回ってくるかと笑あおい坂高校は、タイムを取り、円陣を組み、合言葉「ピンチにスマイル！勝利をゲットだぜ！」を叫び気合いを入れ直します。
注目の1球目、仲島は積極的に振りに行き、強烈な一塁線へファール。こんなときにも、仲島は笑っています。
そんな姿を見た北大路はビビってしまい腕が触れず、暴投。
これは、キャッチャー松方が踏ん張りボールを止めます。
松方は異変に気付き北大路の元へ駆け寄り、場を和ませます。
そして、北大路は平常心を取り戻し、放った3球目。
これも、強烈な三塁線へのファール。手に汗握る攻防が続きます。
一級ボールを挟み5球目。ライズボールは、先程失投しており、松方は渋ります。
しかし、北大路はライズボールで行くとアイコタクトを送ります。
そして放った運命の一球。仲島が、打った打球は一二塁間へ抜けるかという当たり。
しかし、そこにはセカンド梅宮。ここは、胸が熱くなりました。
実は、梅宮。両親にこの大会で野球部を去るように言われているんですよね。
他のナインもそれを知っている。だから苦しい時に梅宮が助けてくれるとは…そして、一塁へ送球しゲームセット。
あおい坂高校は、優勝を手にしました。
嬉しいのは、優勝だけではありませんでした。
梅宮の両親が、野球をやることを許してくれたのです。
冬になり、北大路の恋の方も発展しそうな予感をただ寄せます。
河川敷を歩いていると、狛光爾と再会します。
狛は、右手を負傷し、左バッターから右バッターへ変更を余儀なくされます。
ここで、狛と北大路は、夏戦うことを約束します。
そして迎えた夏。狛も完全復活し、他のチームもレベルアップした状態で新たな夏が始まるのでした。
この作品は、王道の野球漫画のように入って1年で甲子園に出ます。
しかし、他の漫画と少し違うところが、主人こいうだけでなく他の選手。
別のチームでも、同じチームでも一人一人にちゃんとストーリーがあって、一人一人に感情移入しやすいというところです。
野球がつなげていく人間関係、これを最も感じさせてくれます。
一巻、一話ずつ注目する選手が違うので、毎回違うストーリーであきることはありませんでした。
あっという間に完結を迎えたという感じでした。
また、たまにこれはあり得ないだろうということもありますが、これも漫画らしさがあり大変面白かったです。
選手が野球通して、どんどん変わっていき成長していくところは、本来の高校野球と重なる部分があり共感しました。
続編が出るのならば、必ず読みたいと思いました。
