田島みみ先生の連載作品「俺様副社長のキスはチョコより甘い」の最新話が読めるcomic tintは、毎月第1金曜に発売です!
もくじ
16話 4巻 comic tint Vol.78
出版社 講談社/2024年10月4日 発売
授か離婚 ~一刻も早く身籠って、私から解放してさしあげます!【単行本版】 / 1巻 -今だけ無料-
2023年9月6日まで
「あなた… 妊娠してるわよ」
「…っ」
「ほ… 本当ですか?」
「ええ 間違いないわ」
「…あ」
ああ… ああ…っ これで ようやく…っ
「ありがとうございます 先生っ」
大手を振って離婚できるっ
『はじまりは約半年前―――…』
『ここは精霊が尊重される世界 誰もが生まれつき 風・水・土・火のうち いずれかの精霊の加護を受けている』
『その特徴は 髪と瞳の色に現れ 加護の強い者は その力で魔法さえ使えるのだ』
『その中でも更に特別なのが ケガも病気も治療できる魔法』
『特別がゆえに 使える人間は極端に少ない』
「痛みはどうですか?」
「なくなった」
「ふん」
「治療の腕は確かなようね でも次は他の方にお願いしたいわ」
「色無しではない方に」
「……」
「お疲れさまでした」
「また何かありましたら いつでもおいでください お大事に」
「…… ふんっ」
「……」
「別にいいけどね 今さらだし」
「えーと 今日は今の子で終わりね」
『私はフェデリカ・ガランティ この治療院に勤める 治療魔法の使い手だ』
『希少で…羨望の的でもある 治療魔法使い だけど世の中 例外はある』
『いかなる精霊の加護も受けていない 髪にも瞳にも何の色も現れない存在』
(色無し)
『それが私だ』
(その上孤児じゃね 世間の目も冷たいわよね)
(慣れたけど)
「おーい フェデリカ」
「はい?」
「治療が終わったら院長室に来いって 院長が…」
「わかりました すぐ行きます」
それでも
うんざりすることはあるのだ
「…は? 王命…? ですか…?
「そうだ 陛下は我が院でも突出して有能な治療魔法の才能を持つ君の血が」
「途絶えるのを気にかけてくださったのだ 誇りに思うといい」
「……」
有能…ねぇ? 私の腕がいいのは 単に経験値の差だと思うけど…
「おまえには もったいないほどの縁組だが…」
「他でもない 陛下の温情だ」
「孤児院出身で色無しのおまえに断る理由などない」
「有難く受け取るのだな」
「……」
私の血ですって? 治療魔法が使えたって さんざん底辺扱いしてたくせに 本当に
『天上の方々の考えることって よくわからない』
「はい」
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