ひだかなみ先生/山口悟 先生の連載作品「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」の最新話が読める月刊コミックZERO-SUMは、毎月28日に発売です
同時配信の電子版が便利でオススメ!
もくじ
72話 12巻 Comicゼロサム 2024年12月号
出版社 一迅社/2024年10月28日 発売
人は見た目が100パーセント / 1巻 -今だけ無料-
2022年4月7日まで
「城ノ内さん こちらも分析 お願いします」
「はい こっちは終わりました」
『ここは某製紙会社の研究所』
『私たちは日夜 製紙素材の分析に励んでいる研究者だ』
「一段落つきましたね」
「お疲れさまです」
『そして 仕事を終えたあと』
『私たちは 更なる研究にとりかかる――……』
「今日の就労後研究は これです」
『つけまつげ!!』
「皆さんは つけまつげを装着されたこと…… ありますか」
『城ノ内 純 30歳』
「ないです……」
『佐藤 聖良 25歳』
「ない……です」
『前田 満子 40歳』
『私たちは日々 研究室にこもっており 外との接触がとても少ない』
「私も もちろん ないです……」
『毎日 身なりなど気にしなくてもいい生活で』
『気づけば いまどきのメイクやファッションが よくわからない状態に……』
『もしかして私たちは 女子ではなく 女子モドキなのではないか……』
『そう……このまま ヒト科ジョシモドキ(JSM)では いけないのではないかと思い 「美」について研究する時間をもうけようと決めたのだ――……』
「まず……私が まつげを取り上げようと思った理由ですが」
「私……いつもメガネをかけてると自分を保っていられるじゃないですか」
「……でも外すと……」
「急に超弱気なミジンコモードになるんですよね……」
「私……この つぶらな裸眼を見られるのが」
「まさに裸を見られるようで恥ずかしいんですよね……」
「この間も うっかりメガネをかけ忘れて 総務課に行ったんですけどね……」
「トイレットペーパーが切れたからもらいに」
「そしたら じっと みんなに目を見つめられて」
「固まって 何も言えず……」
「最終的に トイレットペーパー1袋のところを」
「1ロールくださいとしか言えませんでした……」
「だから つけまをつけて盛ってみれば すこしは強気になれるんじゃないかと思ったんです……」
「なるほど…… “キレイになりたいから”とかじゃないんですね……」
「でも たしかに今 ヤマンバギャルでもないのに みんな まつげ すごいですよね」
「前田さん…… 時代を感じます」
「つけまなんかつけてて うっかり居酒屋で おしぼりで頭ふいて取れちゃったら どうするんですかね!?」
「佐藤さん 普通の女子は おしぼりで顔 ふかないみたいですよ……」
「――でも 確かに……」
「つけまをつけたら どうなるのか…… 女子モドキが女子になれるのか…… 体験してみたいですよね」
「――では…… 始めましょうか」
『つけまつげ研究!』
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