アサダニッキ先生の連載作品「王子が私をあきらめない!」の最新話が読める なかよし は、毎月3日ごろ に発売です
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もくじ
最終話 12巻 なかよし 2022年8月号
出版社 講談社/2022年7月1日 発売
73話 12巻 なかよし 2022年7月号
出版社 講談社/2022年6月3日 発売
薬屋のひとりごと / 1巻 -今だけ無料-
2022年7月14日まで
(露天の串焼きが食べたいなぁ)
《後宮下女 猫猫(マオマオ)》
『先日 薬草採取に出掛けた森で』
『傍迷惑にも 人攫いに誘拐されてしまった』
(あれから もう三か月か…)
(おやじ)
(ちゃんと飯 食ってんだろうか…)
『むせ返る化粧の香り』
『美しい衣に 薄っぺらい微笑み』
(御殿も 花街も)
(大して変わらないな)
『「後宮」は 宮廷の中に区分された』
『帝の子を成すための 女の園』
『男子の立ち入りは 一切禁止 入れるのは皇帝陛下と その血縁』
『あとは『宦官』と呼ばれる』
『大切なものを失った 元男性のみだ』
(折角薬師として やってきたのに)
(売られたか 身代わりにされたかは知らないが… できれば一生 後宮なんて関わりたくなかった)
(次は 引きこもりの下級妃様か)
「ねぇ この札」
「どこの部屋か わかる?」
「…ああ」
「これは 藤の九だから あっち」
「あっちね 助かった」
『女官の中には 字を読めない者も多くいる』
『後宮に勤める以上 事前に礼儀は叩き込まれるが』
『学となると 話は別だ』
(田舎娘の識字率なんて 半分いけば上出来だろう)
『そんな下女でも ごく稀に』
『下級妃になることがある』
『要は』
『見た目だ』
「……」
(…私には関係ない話だな)
《ソバカス顔の 肉無し体型》
『結局 文字が読めても 別の仕事が待っている』
(なら別に 今のままで困らない)
(給金が上がったところで)
(誘拐犯に間引きされる金額が増えるだけだ)
(大人しく働いていれば そのうち出られる)
『残念なことに』
『この読みは甘かったと言える』
『齢十七にして達観している 猫猫の 抑えられない好奇心と知識欲』
『そして』
『ほんの少しの正義感』
『人生とは 何が起こるか わからない』
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