東京アパレルガール｜最新話18話【無料】ネタバレ

◇１巻 まるまる 無料◇ほぼ毎日 更新◇

2023年6月22日まで

遥かなる時の中

王都には城壁が存在する

外敵・異国から民や街を守る

聳え立つ城壁

しかし

それを必要としない都があった…

地形を利用した自然の城壁

玄武

青龍

朱雀

白虎

四神に守られた霊地

―――平安京―――

《呪え　　死に絶えろ この地に住む人間ども》

《京人(みやこびと)を　　呪え――…》

《四神を我が手に》

２０００年　日本　――京都――　ＡＭ ０７：２３

『―――…呼ばれた？』

「どうした？」

「今 誰かが呼んだみたい」

「―――？ そうか 俺 気ぃつかなかったぜ」

「あかね…？」

『―――誰？』

「あかねちゃん 天真先輩」

「詩紋」

『私 どこに行ってるの？ 早く学校に行かないと』

「いつも満開だね ここ」

『今日はテストがあるのに昨夜は寝ちゃったから 休み時間に覚えなきゃいけないんだ』

「詩紋お前はこの通路じゃ回り道だろ いいから先行けよ」

『でも 体が勝手に動いてる…』

「でも　　あかねちゃん さっきから変だよ どうしたの？」

『―――桜　きれいだ…』

「呼んでる…」

――居た…

――稀なる少女よ…―――

「きゃっ」

我が元へ…

「あかねっ」

「何だよ こいつ！？」

「！」

「天真先輩」

「くっ…」

「詩紋っ あかねを連れて逃げろっ！！」

『桜の花びらが私の視界をさえぎるように散っていく』

『その向こうで何が起こったのか覚えていない』

『ただ私は 桜をながめてた』

「あっ…あかねちゃん」

『登校途中の』

『ほんの数分間』

「――四神が鬼一族の手に落ちました」

「北の玄武・東の青龍 西の白虎・南の朱雀 この地に都を造った時　　桓武帝は京の四方に四神を封じて守護神となされた… これが四神相応の結界です　　その結界が解かれたのです」

「彼等(鬼一族)は逆に 四神を使って京に禍いをもたらすつもりなのでしょう…」

「美しい姿をした 異なった民族」

「人の怨みは消えることなく　　時とともに積もり積もって 怖しい力となる」

「誰に癒すことができるのでしょうか…？」

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