河原和音さんの連載作品「太陽よりも眩しい星」の最新話が読める別冊マーガレットは、毎月13日に発売です
同時配信の電子版が便利でオススメ!
もくじ
42話 11巻 別冊マーガレット 2025年1月号
出版社 集英社/2024年12月13日 発売
欲張りなお作法 イジワルな手ほどき / 1&2巻 -今だけ無料-
2022年2月24日まで
「やっ」
「逃げるなよ」
「これは おしおきだって 言っただろう?」
「!」
『そんな』
「ん―― ん――」
『こんなの 行儀見習いなんて言わないでしょ――!?』
「結婚!? 何それ そんな話 聞いてないよ!?」
「詩子 お前の話じゃない 姉さんの縁談だ 余計な口をはさむな」
「っ」
「詩織 聞いてるのか?」
「はい お父さま」
「茶道家の秋山先生の息子さん 碧衣くんのことだ 言ってあっただろう?」
「はぁ……」
「詩織も20歳(ハタチ)になったことだし あちらとしては碧衣くんが30歳になるまでに跡継ぎを産んでもらいたいという希望があるそうで」
「うわっ キモ!」
「詩子!」
「だって相手いくつよ? 会ってもいないうちから子供って…発想がキモイ」
「この結婚は家同士の3代前からの悲願なんだぞ お前には なんの期待もしていないが 邪魔だけは するな!!」
「それと もう少しマトモな服を着ろ!」
「詩子~~」
「姉さん 本当に結婚…するの?」
「分かんない どうしよう~~」
「どうしよう…って 姉さん 最近 恋人ができたって言ってなかった?」
「お父さまには言ってないもの それに まだ結婚なんて 先の話だと思ってたし」
「結婚相手がいるっていうは知ってたの? なんなの? 3代前からの悲願って」
「よくある話よ ひいひいおじいさんが結ばれなかった恋のかわりに お互いの子供を結婚させると誓ったらしいのだけど」
「私が生まれるまで 両家共 男の子しかいなかったから 生まれてすぐに 仮の婚約を交わしたらしいの」
「そんなの全然知らなかった」
「そりゃあ詩子には なんの責任もないものね 何も知らずに 好き勝手遊んでる間 私は小さい頃から お茶だ お華だ ピアノだと習わされて」
「長女だからってだけで よく知らない人に嫁がなきゃいけないのよ!? 相手が極度のマザコンでキモオタだったら どうしよう~~」
「………」
「分かった 私が どんな相手なのか探ってくる! 姉さんが嫌がるような男だったら 私が この縁談を壊してあげるから!」
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