性暴力を受けた未玖の事件に『自作自演』説が。六花も自分の過去を『嘘』だと…。衝撃を受けた光は――!?
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「…仁那、最後にもう一度だけ聞くよ。こんなことしたら、あの学校にはいられなくなる。…光くんとも会えなくなるんだよ」
「…うん 分かってる」
…あの頃の私は、君だけが どうしようもなく特別だった。…だけど今になって思う。君にそれ以上 近づかなければ良かった。そうすれば、君を失わずに済んだのに。それでも私は、後悔はない。
「…じゃあ、はじめるよ」
私は神山仁那、私は雨宮花恋、私は アイドル。
もくじ
3巻9話|りぼん2024年9月号
いつか全ての女の子が このまんがと無関係になりますように。
次回10話は11月号
3巻8話|りぼん2024年7月号
花恋はかつて、大人気5人組アイドルグループ「PURE CLUB」のメンバーとして活動していた。だが半年前、握手会の会場に刃物を持った男が乱入。心と身体に傷を負った花恋は、グループを脱退することに。長かった髪の毛を短く切り、スカートを履くのをやめた。神山仁那という本名に戻り、女子で唯一スラックスで通学。過去をすべて隠し、高校生活を送っている仁那の正体に、光だけは気づいた。自分を理解してくれようとする光に、仁那は少しずつ心を許すようになる。
犯人と似た特徴を持っていることで、一時は疑いの目を向けられた光。それでも仁那は信じ続け、犯人の影を感じながらもこの町で生きていくことを決意。一方 光も、性被害を受ける妹・六花を救えなかったという傷を抱えていた。そんな中、光を頼っていた未玖が性暴力を受ける事件が。未玖のことを守りたい一心の仁那だが、事件は「自作自演」だという声が!?
心のセンターにいつも君がいる
「…… …… ひっく、ひっく ごめんなさい。ごめんなさい お兄ちゃん」
「…え? 六花? 泣…」
「ひっく ごめんなさい…」
「ち 違うって 六花が悪いことしたわけじゃなくて! 俺がっ…!
「私 ずっと嘘ついてた。私 本当は、先生にセクハラなんてされてないの」
「……… え………?」
次回9話は9月号
3巻7話|りぼん2024年5月号
男子のような見た目の仁那は、実は元人気アイドル。握手会で男に切りつけられ心身に傷を負ったため、正体を隠して学校に通っている。見た目を隠しても過去は切り離せず、犯人に怯えながら生活する仁那だったが、光はそんな仁那に気付き、優しく接する。光もまた、性被害を受ける妹を救えなかったという傷を抱えていた。そんな中、光を頼っていた未玖が性暴力を受ける事件が発生する。それを忘れるため光にキスをする未玖。仁那はその現場を見てしまい……。
いま、新たなる衝撃と感動の渦へ――!!
「えっ未玖!?今、殴ったよね!?神山さんが!」
「はあ!?なんで!?」
「…仕事なの、アイドルは仕事でやってるの!長栖さんなんかとは絶対に違う!!…そんなんだからストーカーになんて遭うんだよ。全部…全部、長栖さんの自業自得じゃない!!」
「…フッ、私の勝ちよ」
「…神山さん?…今なんて言ったの…?え…?ストーカーが自業自得…?」
神山仁那:高1。男子のような見た目の女子。人気アイドル時代、男に刃物で襲われ、スカートをやめロングヘアを切り、「女の子」をやめた。
堀内光:仁那の過去を知るクラスメイト。柔道部。今も犯人から狙われる仁那を守るため送迎役を買って出たが、未玖にも一緒にいるよう頼まれ…。
長栖未玖:男子に人気で、嫌な目にあっても平気な風に振る舞う。女子であることを利用すると、口では言っているが…。正論を振るう仁那を疎ましく思う。
辻さん:クラスの女子。おとなしい性格。痴漢被害にあいやすく悩んでいたが、仁那に助けられる。未玖が性被害にあった事実を知るが、口止めされる。
堀内六花:光の妹。性被害にあい、部屋に引きこもっている。「PURE CLUB」の大ファン。
PURE CLUB:5人組アイドルグループ。花恋の脱退以降、人気が低迷している。
雨宮花恋:アイドル時代の仁那。グループ不動のセンターで、ファンから大人気だった。
?:握手会傷害事件の犯人。まだ捕まっておらず、現在の仁那にも気づいている。
次回8話は7月号に掲載予定