ゆにしま獏さんの連載作品「センセイだって彼氏です」の最新話が読める別冊フレンドは、毎月13日に発売です
同時配信の電子版が便利でオススメ!
もくじ
最終話 2巻 別冊フレンド 2024年7月号
出版社 講談社/2024年6月13日 発売
花嫁修業をやめたくて、冷徹公爵の13番目の婚約者になります / 1巻 -今だけ無料-
2024年2月15日まで
「妻として」
「俺の子供さえ産んでくれれば あとは好きにしていい」
『そう私に言ったのは』
『公爵位を持つ エリオット・オンドルク様』
『政略結婚により』
『私 イリア・アドリスは この方の 婚約者になりました』
「一体なんです これは!?」
『私は没落寸前の貴族 アドリス家の娘』
「全部やり直してください 終わるまで お昼はなしですから」
「はい…」
『父の方針により 政略結婚のための』
『厳しい花嫁修業を幼いころから毎日 妹と一緒におこなっている』
「ニナ それ半分ちょうだい」
「イリアお姉様」
「ありがとうございます」
『昔は』
『おとぎ話のような恋に 憧れたこともあった』
『けれど』
『知ってしまった』
『現実には 魔法なんて存在しないと』
「ニナ…?」
「ニナッ!!」
「すごい熱…」
「ニナが また倒れたのか?」
「身分の高い男と結婚する以外 お前たちが家の役に立てることはないのに」
「お父様…」
「この花嫁修業も 始めて10年になりますが」
「体力のない この子には 厳しすぎるものだと思います」
「これもお前たちが 高い地位の男と結婚して アドリス家を復興させるためだ」
「跡継ぎである弟のキオスのためにも」
「お前たちには やってもらわねば困る」
「それでは」
「私だけでも お父様の望む殿方と結婚できたら」
「ニナの花嫁修業は終わりになるのですか?」
「お姉様…」
「そうだな…」
「近々 国王主催の舞踏会がおこなわれる」
「イリア お前は少しでも爵位の高い男に 目をかけられるよう出かけてきなさい」
(ここでお父様が望むような男性を見つけないと ニナがまた あの厳しい指導で倒れてしまう)
(でも どうやって…)
「貴族でも あんな地味なドレス持ってるのね」
「さすが貧乏貴族」
(気にしても仕方ないか)
「エリオット様がいらっしゃったわ」
「あれが噂の冷徹公爵ね」
「まるで童話から出てきたような美しい方ね」
「でも これまで12人も婚約が破談になったらしいわよ」
「12人も!?」
「なんでも 血が通ってるか わからないくらい 冷たいお方だとか」
(あの方がエリオット様…)
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