日和のことを警戒していた紗良は徐々に日和と話すようになっていた。花火大会の帰りの日和と出会った紗良。どんな時も真っ直ぐな日和を見てこう思った。自分とは3歳違う年上の人、高校生と大学生。会うはずがなかったのに…。いつのまにか紗良は日和の顔を見続けていた――。
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「全部 東京に置いてきたんだ。だから話す事なんて するつもりなかった」
(置いてきた…、上手くいかなかったんだよな)
久瀬日和の好きになった人…
「こいつらも私も…、誰にも言ったりせんけん」
「うん 知ってるよ」
“自分で終わらせたんだよ”
「…フッきれとるんだよね?」
どんな人だったんだろう。
「もう昔の話だよ」
今も久瀬日和に こんな顔させとる事を、その人は知っとるんかな。
もくじ
12巻81話|マーガレット2024年23号
色づく木々たちと供に、今、この瞬間を過ごしたい。
『23号の小森みっこ先生のコメント:散財の秋ですね(洋服)。』
次回82話は24号
12巻80話|マーガレット2024年21号
同じ居酒屋で働く高校生の紗良から『キモ』と言われてしまい、傷心気味の日和。ある日 紗良が昔ローカルアイドルだった写真がバイト仲間に知られてしまう。触れられたくない過去に動揺する紗良だが、日和はその写真を燃やしてしまう。意外な行動に紗良の日和に対する印象は変わり――?
走らないと、落ち着かない。
「…良い所だよね ココって。都会だけど東京都とはまた違った雰囲気で、便利だし 飯はすっげー美味いし、大学も良い友達に出会えたし。来て良かった。…獅子丸がいないのが欠点だけど。あっ獅子丸って俺んちの犬ね! 黒柴でめっちゃ可愛くて 人なつっこくて…」
(…そうだこの人は東京から来た人で)
本当はここにいない人。出会う事のなかった人。
「…大学卒業したら、東京に戻るんですね」
「…どうだろうな」
『21号の小森みっこ先生のコメント:夏はいつ終わるのでしょうか…??』
次回81話は23号
12巻79話|マーガレット2024年20号
家庭教師のバイトも順調にこなしている日和。大学の友達もできて 皆でキャンプに行くのを心待ちにしている。新たに居酒屋のバイトも始めたが 一緒に働いている女子高校生は、なんだか日和にそっけない態度。ウザい客に絡まれた彼女を助けた日和だが『キモっ』と言われてしまい…?
どこにいたって、変わらない この味。
「キモっって言われた事への仕返しですかそれ」
「えっ!? もしかしてこれも、キ…キモ…、ってコト…?」
(またナヨってなった)
けど うん、なんかこの人は
「キモって言ったのは取り消します。すみませんでした」
(あ、ホッとした顔)
くるくる くるくる変わってく
『20号の小森みっこ先生のコメント:秋刀魚が豊漁で嬉しいです。』
次回80話は21号
12巻78話|マーガレット2024年19号
大学生になり普通に生活をしててもモテる日和。日和と仲良くなりたい!と言う女性たちが七瀬のところにやってくる。辟易とする七瀬だが、自分のことを慕ってくれる日和のことを売ることはできなかった。みんなで行くキャンプを楽しそうに待つ日和は、新たにバイトを増やすようだが――!?
夏。さいこうの夏。
「…ありがとうございます。でも自分の仕事はやるので」
「いやあれは無理にやらなくていいんだよ、俺がやるから…」
「…そうじゃなくて、女子高生にそんなカッコつけたいんですか。キモっ」
(え)
「キ…モ…?」
(久瀬日和が、フラれとる…!!)
『19号の小森みっこ先生のコメント:北海道で雲海を見に行きました。』
次回79話は20号
12巻77話|マーガレット2024年17号
自分の悪口を言っていた七瀬と出会った日和。一触即発かと思いきや、お互い柴犬好きという趣味から柴友仲間に。大学の中では相も変わらずモテ続ける日和だが、彼女を作る気はなさそう。ある時、大雨が降り雨宿りする2人。少女まんがのようなシチュエーションだが、日和にはなんとなく避けられた行動を取られた七瀬は…?
大人びた横顔。たまに見せる君の笑顔が、ただ見たい―――
“付き合っとらんと? フラれたと?”
(フラれたみたいなもんか)
でもね あんたに対する感情は、そのまま まっすぐいろよとか、変な人間に毒されるなよとか、健やかにあってほしいとか まさに親戚の姉さんが推してる気分。そうだねそれがピッタリだ。そんなあんたにお似合いの、良い子が横にいてほしい。勝手だけど ここにいる間は、見守ってやろう。
『17号の小森みっこ先生のコメント:もうオリンピック!? 今回もハラハラしながら観戦します…!』
次回78話は19号
12巻76話|マーガレット2024年16号
日和が佑菜のもとを去ってから、はや1年。慣れない大学生活の中で日和は「友達がいない状態」になっていた。心を癒してくれたのはスマホの中にある獅子丸の写真だけ。そんな日和だが女性からは絶大な人気があった。だが、その中で日和の悪口を言う女性・七瀬が突如現れる。一触即発の事態、2人の関係はどうなるのか…!?
ふと見たキミから、目が離せなかった――。
(傘を買いに行っただけ…よね?)
だけど これはなんとなく なんとなく
(らしくない気がした)
“何も知らないクセに”
(触れられたくなかった?)
私がはじめて見た、久瀬日和のギャップ。誰も知らない、彼の顔。
『16号の小森みっこ先生のコメント:気づけば今年はTシャツを買いすぎていました…。』
次回77話は17号、悪口を言いまくる七瀬と出会った日和。バイト先でも新たな出会いが?
11巻75話|マーガレット2024年15号
今まであえて意識してこなかった佑菜への想い、2人だけの部屋に佑菜がいるという幸せを亜蘭は感じていた。気づけば亜蘭は佑菜にキスをしようとして…? 一方、九州にいる日和は大学生活を送っているようだが――?
変わる日常。でも心の中は、まだ―――
久瀬日和 19歳。遠く離れた はじめての地で、友達づくりを失敗していた。
(クソしょーもなっ。…いやあいつ等は はじめから友達じゃなかった。シレっと横に来てた 利用する為に)
別に友達づくりをしに大学へ来た訳じゃないけど、友達は必要だ。思えば小中高校は はじめから知り合いがいたし、誰ひとり自分の事知らない場所に来たのははじめてだった。
(くそ…っ こんな時はアレだ)
獅子丸…
『15号の小森みっこ先生のコメント:ハーゲンダッツのチョコミント復活しないかなー。』
次回76話は16号
11巻74話|マーガレット2024年13号
日和が九州に行ってしまってから早2年。亜蘭と佑菜は変わらない関係だったが亜蘭が風邪をひいたことで急接近!? 看病にきた同僚を差し置いて佑菜を家に招き入れた亜蘭。佑菜はかいがいしく亜蘭のお世話をし、2人だけの時間を過ごす。今まであえて意識してこなかった佑菜への想い。佑菜と、自分だけの時間。佑菜と一緒にいる幸せを感じてしまった亜蘭は「帰らないで」とつぶやき…!?
閉じ込めていた自分が、動き出す。
「お母さんは亜蘭くんの事 誤解してるよ…。男の人がいなかった家を守ってくれたのは亜蘭くんなのに…。どうしてそういう所 見ないんだろ」
「違う。出自の卑しいロクでもない人間から娘を守ってる、まっとうな親だよ。現に、こうしておまえを たぶらかそうとしてるんだから」
『13号の小森みっこ先生のコメント:沖縄旅行から帰ってきました。すぐ旅行に行きたいです。』
次回75話は15号
11巻73話|マーガレット2024年12号
日和が佑菜のもとを去ってから、はや2年。佑菜と亜蘭は社会人となったが、関係は昔のまま。一緒に誕生日を祝ったり、食事をしたり、ふたりだけは変わらなかった。そんな中で突如、亜蘭から一緒に住む提案をされた佑菜。その真意は佑菜はわからなかったが、亜蘭が風邪をひいたと聞き看病に向かうと…!?
今日はいつもと違う、自分。
「ひとりでいるのは俺にとって普通だった。おまえがキッチンに立って、そこから聞こえる音、におい 仕草、待ってる時間。そういうのいいなって思った」
「じゃあ亜蘭くんも一緒だね」
(一緒…?)
違う、俺は 「佑菜がいる事」 それを知ってしまった。
『12号の小森みっこ先生のコメント:5月になって早々クーラー起動しました。うち めっちゃ暑いんです…。』
『目次ページ【おすすめのリフレッシュ法を教えて♪】リラックスの最終地点は結局睡眠じゃないですか? 寝よう!』
次回74話は13号
11巻72話|マーガレット2024年10・11号
日和と離れ離れになってから早2年。佑菜と亜蘭はつかず離れず前と同じような関係が続いていた。佑菜の誕生日を祝ったり、一緒に食事をしたり。そんな2人を見た佑菜の母親も以前よりは亜蘭のことを認めるようになった。1人暮らしを始めようとした佑菜。亜蘭から一緒に住む提案をされたが、その真意とは!?
たまには、ゆっくりしなきゃね。
「…迷惑じゃなくて、心配してるの。…亜蘭くんはお兄さんで、いつもしっかりしてると思うけど、こういう時はもっと甘えていいの。私 頼ってって言ったでしょ。と…っとにかく!これから行くから、待っててね!?」
「…わかった、待ってる」
(よし…っ)
私だって役に立ちたい。「もらうだけじゃない」、亜蘭くんの為に出来る事はしてあげたいの。
『10・11号の小森みっこ先生のコメント:1週間に4回もお家ジンギスカンしてしまった…(減量中の身分)。』
『目次ページ【最近お気に入りの音楽を教えて♪】Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」。』
次回73話は12号
11巻71話|マーガレット2024年8号
九州へと向かう日和に対して何も言えないまま見送った佑菜。2人が離れ離れになってから早2年。日和がいない毎日が日常になる中で変わらない関係なのは亜蘭と佑菜だけ。亜蘭は佑菜の誕生日を祝うため佑菜と食事をすることに。変わらない関係の中、亜蘭の佑菜を想う気持ちに変化はあるのか…?
あの日の誓い。俺は、それを護るだけ。
「おまえがそんな心配すると思わなかった、ホームシックか? 家事全般 普段からやってんだから、そのままやればいいんだよ」
「そうかな…」
「…それでも不安なら、もういっそ 一緒に住むか、俺の家で」
「い…いっしょにって…、それってどういう…」
『8号の小森みっこ先生のコメント:原稿明けの爆睡中こむら返りで起こされる事が最近よくあります(老)。いっったー!と起きてそのまま寝ます。』
『目次ページ【この春新調したいものを教えてください。】スマホを新調したいです!』
次回72話は10・11号