春夏秋冬代行者 春の舞｜最新話18話【無料】ネタバレ

◇１巻 まるまる 無料◇ほぼ毎日 更新◇

2022年7月28日まで

『言霊とか』

『思念とか』

『気にしたことなかったけれど――』

『これから転生するかもしれない皆様には　　忠告いたします』

『嘘でも』

『本気でも』

『つい頭をよぎっちゃった――』

『…なんて軽い気持ちでも』

「爆ぜろ」

パン

『世界を呪いながら死んではダメですよ…』

『こうなりますから』

「最後の１個だったのに…」

（…蓋だけ　　こう…）

ごっそり

『私の魔法は どうやら加減ができないらしい』

『使える魔法は属性不明の爆発 “爆ぜろ”　と…』

（また伸びてる…）

「滅びろ」

サラ…

サラ　サラ…

（どうせすぐ生えてくるけど）

『２つの魔法しか使えない　　森に住む　　使えない魔女』

『グレシアズ大陸』

『ベクラール王国の片隅』

『ルードファラの森』

『私はここで』

『ひっそり森暮らしをしている』

『この世界には』

『魔法を使える人が半分　　使えない人が半分』

『どちらが優位というわけでなく』

『それぞれ誇りを持って生きている』

『私はたぶん…魔法を使うことができる側なのに』

『このありさまで』

（前世で世界を呪った罰なのかな――　　いや ホント…）

『１人には』

『慣れすぎている』

『前世の私は いわゆる　　引きこもりで―――』

（今日起きたら 学校行こうと思ってたのに　　また…）

「あーあ…」

「学校が爆発すれば　　行かなくて済むのに」

「明日起きたら」

「世界滅びてないかな…」

『本当に そうなればなんて思わない』

『行きたくない時 関わりたくない時』

『ソレは』

『軽ーい気持ちで つぶやく言葉』

「爆ぜろ…」

「…滅びろ」

『前世で…　　最終的には頑張ったほうだと思う』

「あら」

「行くの？」

「……」

こく

「今日は　　雨は降らないみたいだな」

ガチャ

『白井星奈(しらい せな)』

『１８歳』

『事故に遭い』

『次に会った天使は』

『適当だった』

「えーと」

「貴女は予想外の事故で亡くなったので…」

（学校へ行くと思わなかったってこと？）

「ですので」

「特別な力とともに転生できます」

（特別！？）

「リクエストは――」

じいい

（能力… 何にしよ）

「あ―― はいはい　　わかりました」

「えっ まだ何も言ってな…」

「強く」

「生きてください」

「へ」

『え』

『え！？』

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