たきどん先生の連載作品「うちの黒魔道士がかわいすぎる!」の最新話が読める花とゆめは、毎月5日と20日に発売です
同時配信の電子版が便利でオススメ!
もくじ
16話 4巻 花とゆめ 2024年18号
出版社 白泉社/2024年8月20日 発売
彼女が公爵邸に行った理由 / 1&2巻 -今だけ無料-
2023年12月18日まで
『私の家…』
『じゃない』
『私レリアナ・マクミラン いや… 花咲凛子は』
「なんでなのよおおー!!」
「お嬢様 洗面用のお水をお持ちいたしました」
『小説の中に入っている』
『時は2017年2月18日 あの時の私は志望大学に全て落ち』
『追加合格を待ちながら学校の自習室に通っていた』
「はぁ…」
(もう無理か…)
(外の空気でも吸ってこよ…)
「凛子 どこ行くの?」
「ちょっと出てくる」
『浪人までして勉強したのに どこにも合格できず 当時の私はすごく焦っていた』
『人生って なんなんだろう…』
「 」
「 」
『その時 誰かが私に話しかけた』
『その人との会話に 私が小説の世界に入った手がかりがあるのかもと 何度も思い出そうとしても』
『その人の顔も』
『声も』
『何の会話をしたのかさえ 思い出すことはできなかった』
『ただ覚えていることは 見知らぬ人に対しての』
『不安感と好奇心』
『それと 楽しかったという漠然とした感情だけ』
ヴ―ッ
「え…!!」
【花咲凛子様 ○○大学追加合格おめでとうございます 入学金の納付並びに追加事項につきましては下記のリンクから確認してください】
「……!!!!!」
「やったあ!」
「合格だ!」
ドンッ
(え…?)
フワ…
ニヤ…
『お母さん』
『お兄ちゃん』
《あなたには短命の相が見えます》
『結局私は』
『短命だったんだね』
『だけど私は この世界で目を覚ました』
『なんで私 まだ生きてるんだろう』
(やっぱ見慣れないな…)
(まさか自分が こんな美人になるなんて…)
「お嬢様 お食事のご用意が整いました~」
「うん 今行く」
「レリ」
「よく眠れたか?」
「はい お父様はご機嫌いかがですか?」
「お姉様!」
「ローズマリー!」
「ローズ! フォークを持って歩き回ってはだめだと言ったでしょ!」
「まあまあ 冷める前に早く食べるとしよう」
「あなたは甘すぎなのよ」
「お姉様! あたし今日ね 空飛ぶ夢 見たんだあ!」
『絵に描いたような幸せな家族』
『そのおかげで私はこんなにも早く レリアナ・マクミランとして適応することができた』
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