Cheese!(チーズ) 8月号 宵の嫁入り、最終夜 感想
※ネタバレ注意です※
その昔、三条家は 娘が救った妖怪・守宮の加護による繁栄を妬まれて、呪われてしまいました。
以降、守宮の加護を持つ “守宮の娘”が 己の命と加護の力で呪いを浄化し続け、力が尽きる１８歳になる前に処女を捨てる事で 浄化の力を放棄して延命し、次の“守宮の娘”の誕生と同時に死ぬ…という悲劇を 繰り返していきます。
現在の“守宮の娘”の 宵は、守宮の行方不明による 加護の力の迷走で 偽の記憶を持ってしまい、許嫁の月島と２度も “両片想い新婚生活” を送ったが、彼によって １８歳の死を回避し、相思相愛に♡
そして 行方不明だった守宮が タマの胃で発見され、呪いは弱まっている と判明し、陰陽師・安部晴明に 呪いの元を破壊してもらいました。
宵は 偽の記憶で過ごしていた期間の思い出も取り戻し、ついに 平和を手に入れて――――
祖父が亡くなってから ６年が経ち、２３歳になった 宵。
夫・月島との間に生まれた ４歳の息子・陽(よう)のママとして、頑張る日々を過ごしています。
だけど 結婚記念日には、縁ちゃんや准さん 富子さんに 陽の面倒を見てもらい、夫婦ふたりきりで 記念日デートへ。
宵と月島は 思い出の場所である ジンクスの高台へと行き、５年越しに “宵の渾身の 愛の告白” を果たしました。
月島「俺も好きだよ！」
「宵 愛してる これからも ずっと俺の奥さんでいてくれる？」
宵「もちろんです！」
屋敷へ帰ると、縁ちゃん・准さん・富子さん・陽が 宵と月島を出迎え、“支度” を始めます。
陽「父さまが 丘の上でプロポーズしたから 結婚式だって サプライズだって」
宵「えぇっ！？」
促されるまま 白無垢を着る 宵。もちろん 月島も、紋付袴に 着替えていました。
宵「まさか こんなこと計画してくれてたなんて」
月島「驚いた？」
宵「そりゃ もう！」
「でも すっごく嬉しいです！」
月島「よかった …以前の結婚式はさ」
「宵にとっては 酷い思い出だっただろうから」
「やり直すことはできなくても 少しでも上書きできたら って思ってた」
妻に優しい月島は そう言うけれど、でも 宵は “やり直したい” と思っていません。
宵「たとえば 結婚できたとしても 私たちが すれ違ったままだったら？」
「私が記憶を失くさなければ？ 暁人さんが嘘をついても そばにいようとしなければ？」
「少しでも違えば どれも 今の私たちには繋がらない」
「そう考えると 今までのこと全部 必要なことだったんだなって思うんです」
辛いことも全部 私にとっては 宝物みたいな思い出だと、月島に伝える 宵。
そして、心から 深く愛し合う ふたりは、これからも ずっと 幸せな夫婦でいることを誓うのでした――――――――
