桐島りら先生/月白セブン先生の連載作品「前世私に興味がなかった夫、キャラ変して溺愛してきても対応に困りますっ!」の最新話が読める姉フレンドは、毎月1日に発売です!
もくじ
13話 4巻 姉フレンド 96号
出版社 講談社/2024年10月1日 発売
バツイチがモテるなんて聞いてません / 1巻 -今だけ無料-
2023年10月10日まで
「えー 離婚に伴い」
「ご夫婦で交わされた約束をまとめた合意書と そしてこちらが その内容を保証する公正証書になります」
「これを結ぶと離婚協議書とは違い法的拘束力が生まれ 訴訟なしに強制執行を申し立てることができます」
「簡単に言うと給与の差し押さえとかですね」
「財産分与は7対3で 小野和葉様が7です」
「更に安藤由樹様は小野和葉様に慰謝料300万円を1年以内に支払う」
「間違いないですね」
「はい」
『何その顔』
「はぁ…」
『何その態度』
『私が酷い女みたいじゃない』
「はい…」
「では最後に」
「こちらの合意書に署名と印鑑をお願いします」
「散々話し合ったでしょ」
「最後くらい男らしいところ見せてよ」
『3か月前』
『夫の不倫が発覚した』
『私は 夫の誠実なところが好きだった』
「好きです!!」
「ちょっ 周りに人いるんだから…」
「あっ ごめんっ」
『付き合って6年』
「一生大切にするから」
「僕と結婚してください」
「はい」
『結婚生活は3年』
「はぁー 疲れたぁー」
「お疲れさま」
『仕事の忙しさからセックスレスではあったものの』
『心はちゃんと繋がっていると思っていた』
『そんな私の思いとは裏腹に』
『夫は職場の若い女と』
『何度も身体を重ねていた』
『よくある話だし』
『男なんて そんなもんだってわかってる』
『人は嘘をつく生き物だし 目の前の快楽に溺れることもあるって…』
「離婚してやる!!」
「ごめんなさいっ」
『でも 本気で別れるつもりはなかった』
『怒る私に平謝りする夫を見て』
『実は安心もしていた』
『あぁ 本気じゃなかったんだ』
『まだ私が好きなんだ』
『あの若い女より私と一緒にいたいんだって』
「離婚してほしい」
「条件は全部のむから」
「はぁ?」
「和葉は強いから」
「仕事もできてタフだし 友達も多くてさ」
「でも この子は」
「僕がいなきゃダメなんだ」
「だから…」
「僕と離婚してください」
『――で』
『今この状況』
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