柚木ウタノ先生の連載作品「映える恋とか知りません」の最新話が読める「りぼん」は、毎月3日ごろに発売です
同時配信の電子版が便利でオススメ!
もくじ
18話 5巻 りぼん 2024年12月号
出版社 集英社/2024年11月1日 発売
捨てられ公爵令嬢は初恋の王太子に娶られる / 1巻 -今だけ無料-
2023年7月6日まで
『「私はなんて幸せなんだろう」 そう信じて疑いもしていなかった 幸せな頃が確かにあった』
【ミレイア王国】
「ディル まだかなぁ」
「…喜んでくれるかしら」
「どんな顔して受け取るかなぁ…」
『プリシラ=ロベルト 15歳 ミレイア王国随一の権力を持つ ロベルト家のひとり娘』
『何不自由ない暮らし 両親からの惜しみのない愛情』
『公爵令嬢の身分にふさわしい教育』
『すべてを与えられて これ以上ない幸せな人生を歩んでいると思っていた』
「いつも無愛想だけど …少しは嬉しそうな顔してくれるかな」
「プリシラ」
「…ディル!」
『ディル=アント・ミレイア 17歳 この国の第二王子』
そして私がひそかに
想いを寄せている相手
『ディルは幼馴染で 彼の異母兄である第一王子のフレッドと3人』
『兄妹のように近しい距離で育ってきた』
(今はまだ気軽に会う事が許されているけど お互い成人したら それも叶わなくなるかもしれない)
だからこそ勇気を出す事に決めたの
「…なんだよ 話って」
『優美な外見に似合わず ひねくれ者でぶっきらぼうなディル』
『柔和で礼儀正しく 理想的な王子と称えられるフレッドと比べられて 白王子・黒王子なんて呼ばれているけれど』
分かりにくいだけでディルは 本当は人一倍 優しいのに
気がつけば いつのまにか そんな彼に恋していた
「どうした?」
「あっ あのね…! ディルに渡したいものがあって」
そして 多分きっと 彼も同じ気持ちでいてくれているんじゃないかって――…
「渡したいもの?」
「…木箱? なんだこれ」
「…開けてみて」
「そしたらきっと分かるから」
「――……」
(…な 何か言ってよぉ…! こんな時くらい いつもの憎まれ口は控え目にして欲しいけど…!)
『輝く石は澄んだ明るいペリドット 私の瞳と同じ色』
『この国に暮らす者なら誰もが知っている 自分の瞳と同じ色の宝石を送る意味』
それは“生涯あなただけを見つめます”という愛の告白
「…ない」
「え?」
「…だから 受け取れない」
「これは返す」
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