プロミス・シンデレラ、4巻 感想
※ネタバレ注意です※
全体的にストーリーの展開がすごく、新しい情報が満載で、見ていて飽きない巻でした。
まず前半ですが、憂鬱な雨をバックに前夫と対峙する早梅のシーンです。
この前夫とのやりとりがとても憂鬱で正直しんどかったのですが、そのやりとりの中から、壱成ともう一度ちゃんと向き合いたいと決意する早梅。
その後、ちょっぴり甘い雰囲気になるけど、壱成の友達の登場で一気に憂鬱な空気に逆戻りします。
でも、ここからの勢いがすごく良かったです。友達に理詰めに合う壱成を救うかのように登場する早梅。
スーパーヒーローか!と言いたくなるくらい、かっこいい登場の仕方でした。
そして読者をスカッとさせてくれる早梅の平手打ち!壱成の友達の目を覚まさせるための一発は痛快でした。
その後真正面から対峙する壱成と早梅のシーンですが、逃げたくて仕方ない壱成と、正面から向き合いたい早梅。なかなか噛み合わなくってもやもやしたんですが、早梅の「嫌いじゃない!」から壱成が早梅に向き合い出し、その後の一言、
「お金なんてどーーーーだっていいわ!」
この一言で壱成の思いが爆発して泣いてしまう。見ているこちらまでもらい泣きさせられました。
その後自分が早梅と一緒にいたいことを、抱きしめながら伝えるシーンはドキドキでした。
この後いいムードになるのか!?と思いきや早梅の天然に持って行かれて終了となりました。
でも、この”おあずけ”をくらった感じがこの二人ならではという感じで、雨上がりのように爽やかな雰囲気で前半が終了しました。
後半がまたえっ!?と思わせる展開が続きます。なんと、壱成の兄、成吾と早梅が過去に知り合っていたという新事実にびっくりしました。
食事に二人でいくシーンは、大人な雰囲気の中、昔のことを遡ったり、お互い大人になったと語り合う等、壱成の甘い青春恋愛から、一気に大人な恋愛空間へ。壱成とはまた違うドキドキ感でいっぱいでした。
そんな早梅の変化をいち早く察知した壱成ですが、祖母と執事を連れて尾行します。
二人のすぐ近くで話を盗み聞きしていたのですが、壱成のことをどう思っているのかと成吾に問われる早梅場面に遭遇します。
早梅は、その気はないとはっきりいいましたが、いつも正面を見て話す早梅が視線をそらしていたところから、気はあるのは確か。
でも、その行動を見ておらず、言葉だけを聞いた壱成のへこみようが可哀想なんですが、面白かったです。
そこから、帰り道に黒瀬に会い、早梅の気持ちを自分に向けさせるにはどうしたらいいかと相談します。
そこでいつもおちゃらけている黒瀬から「逃げた時点で負けでしょ」と言われ少しずつ変わりだす壱成。
お掃除スリッパをプレゼントしたり、寄り付かなかった旅館に行ったり。すごく頑張っています。
旅館では、成吾からは逃げてしまいますが、このままじゃダメだと前をむきます。
このあたりは読者側も勇気をもらった人多いんじゃないでしょうか。ぐっと力が入るシーンでした。
その後も、早梅が壱成の男の部分を見て赤くなったり、それを見て嫉妬のような黒いオーラを出す成吾が出てきて4巻は終了でした。
見所満載で本当に面白かったです。5巻が楽しみです。