ひとりじめしたい恋なんだ　最終回 / 結末 【無料 ネタバレ あらすじ】

◇１巻 まるまる 無料◇ほぼ毎日 更新◇

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2023年8月11日まで

【大正１×年 帝都】

【カフェー・カシオペア】

「いらっしゃいませ～」

【花宮 蘭子(24歳)】

「やあ 蘭子さん　　今日も美人だね」

「あら お上手」

「ご注文はお決まり？」

「ああ いつもの頼むよ」

「コーヒーとライスカレーね」

「ああ 頼むよ」

「コーヒーとライスカレー お願いしまーす」

「蘭子さん あそこ見て！」

「え？」

「あそこの学生さん！」

「少し前から見かけるようになったんですけど」

「素敵でしょ？」

【雪子(19)】

「うちみたいな高級店に学生が一人だなんて　　間違いなく良いとこのお坊ちゃんね」

「千代ちゃん ああいうのが好みなの？」

【千代(16)】

「えへへ」

「いいじゃない 千代ちゃん若いし お似合いよ」

「アンタより大人しくて清楚なユリ目当てでしょ」

「あっ ヒド～イ！！」

「ちょっと！！　　このカシオペアは帝都でも随一の品の良さで売ってるのよ」

【由美(21)】

「キャアキャア騒がないで頂戴 みっともない！」

「あ～っ 由美さんだって可愛いって言ってたくせに～」

「蘭子さん これ３番テーブルの学生さんに」

「あ ハイ」

「あっ」

「お待たせ致しました」

ギロッ

『あら　　愛想 悪ッ』

（千代ちゃん やめといたほうがいいわよ）

「ごゆっくりどうぞ～～」

「待て」

「えっ」

「すみません 何か…」

「これを」

「えっ」

「貴方に」

「私に…？」

〈バンッ〉

「え ちょ…」

スッ

「あっ お釣り…っ」

「蘭子さん 狙いだったなんて～！！」

「蘭子さん どうするんですか！？」

「どうって…」

「蘭子さん まさかあんな若造と…！？」

「ら 蘭子さん あんな奴なら お 俺と…」

「お前なに どさくさにまぎれて…！」

「私は興味ないわよ」

「え～～！！ 勿体な～い！！」

「あのねぇ 千代ちゃん　　私は もう２４よ」

「どうせ もっと若い女学生でも見つけて結婚よ」

「遊び相手なんて ごめんだし」

「でも蘭子さん美人だし　　本気かも」

「女学校には奥様方が嫁探しに来てるんだから　　親の決めた家柄の良い相手と結婚するわよ」

「千代ちゃんも ほどほどになさいよ」

「ほら 仕事仕事！」

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