結木悠さんの連載作品「君を忘れる恋がしたい」の最新話が読める別冊マーガレットは、毎月13日に発売です
同時配信の電子版が便利でオススメ!
もくじ
15話 4巻 別冊マーガレット 2024年12月号
出版社 集英社/2024年11月13日 発売
落第聖女なのに、なぜか訳ありの王子様に溺愛されています! / 1巻 -今だけ無料-
2024年1月17日まで
【ナーバナ王国】
「…セレナ」
「「ざまぁ」してほしいんだ」
「…え?」
「ソル殿下 今なんとおっしゃいました?」
「――だから」
「僕に「ざまぁ」してほしいんだ」
『えええ!!?』
「ブフッ」
【王宮 第三王子 執務室】
「…あの それでソル殿下」
「「ざまぁ」してほしいだけでは意味が分かりません もう少し詳しく教えてくださいな」
【オルレアン伯爵家令嬢 セレナ ソルの婚約者】
「そうです この国の第三王子の貴方が どこでそんな言葉を?」
【クラレンス ソルの側近】
「まさか仕事や勉強を疎かにして」
「机の上の恋愛小説を読んで覚えたとか?」
《婚約破棄してみた》
《妹は悪役令嬢》
「はいはい 相変わらず堅いなぁ クラレンスは」
「そんな言葉を使っているから 「空っぽの王子」などと皆から呼ばれるのです!」
「大体「ざまぁ」ってなんですか!?」
「クラレンス様」
「「ざまぁ」とは悪役の敗北や愚行をあざ笑うことです」
「そんな恐れ多いことを殿下が私に頼むなんて」
「余程の理由がおありなのでは?」
「…うん 実はね セレナ…」
「僕は「クラブ・ピンクトルマリン」マリンちゃんのことを 好きになってしまったんだ!」
「クラ…クラ… マリン?」
「「クラブ・ピンクトルマリン」 城下町のキャバクラのことですね」
「セレナ嬢 ご存じなのですか?」
「えっ まあ 私は行ったことはありませんけど…」
『「クラブ・ピンクトルマリン」』
『それは子供が口にできない 憧れの秘密の花園…』
『伯爵家出身の私が知っているのは 浪費家の祖父が通い詰めていたからだ』
『もちろん18歳になった今では どんな場所か分かっているが…』
「それでね そのキャバクラにユリノ侯爵が内緒で連れて行ってくれて とても楽しかったんだ!」
「まったく侯爵は国の第三王子をなんてところへ…!」
【ソル・トロワ・クラヴェル】
【持てる能力の全てをルックスに全振りしたと言われている ナーバナ王国の第三王子】
【この国きっての美形だけど】
【色々残念なところがあり】
【ついたあだ名は「空っぽの王子」】
(そりゃあ 目の保養にはなるけど…)
『婚約者である私にソル殿下への恋心はまったくなかった 今のところ…』
「あ セレナも今度一緒に行く? そのキャバクラに」
「えっ…」
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