御巫桃也さんの連載作品「ルーチェと白の契約」の最新話が読める月刊コミックZERO-SUMは、毎月28日に発売です
同時配信の電子版が便利でオススメ!
もくじ
25話 5巻 Comicゼロサム 2024年12月号
出版社 一迅社/2024年10月28日 発売
シャンピニオンの魔女 / 1&2巻 -今だけ無料-
2022年9月2日まで
『黒い森の奥深く 毒キノコのお家に ひっそりと一人の若い魔女が住んでいました』
〈ぐつ〉
〈ぐつ〉
『若いといっても 同じ見た目の人間の何倍も生きていて』
『今より背丈が半分くらいの頃から ずっと一人で ここに住んでます』
〈カラン〉
〈カラン〉
『最近は 薬作りが趣味なようです』
〈カラン〉
〈カラン〉
『湯気との この連携・流れ作業感が無心になれて いいそうです』
『出来た薬は』
『あらゆる病に よく効き街で売れるので』
『実益も兼ねたとこも お気に入りです』
「ルーナ」
「街へ行く?」
ブルル…
「ルーナも乗っていいよ」
「帰りね」
「荷物全然 重くないからヘーキだよ?」
『三月に一度 出来た薬を持って』
『街へ行きます』
「薬を売ったお金でまた本を買うの?」
「ええ」
「僕はね あったかい赤いチョッキがほしいかな」
「…この間 編んであげたじゃない」
「あれはね 着るとゴワゴワ チクチクして 泣きたくなるの」
「……」
「ビロードヤギ毛のチョッキはサラフワ 柔らかシットリ ぽかぽかなんだって」
「メリノーの毛を 遠まわしにディスってるのね?」
「そうじゃないよ 相性ってあるから」
「僕の肌は ビロードヤギタイプだと思うんだ」
「ねえ、街に着いたら チョッキのお店 行っていい?」
「……」
「…メリノーの毛糸のチョッキを ビロードヤギの質感に変えてあげるわ」
「でもルーナは ビロードヤギの毛糸を触ったことあるの?」
「手触りちゃんと知らないと再現 出来ないと思うんだ」
「だからやっぱり チョッキ屋さんに行って チョッキを触らないと」
〈ザワ〉
『魔女が モノに触れたり 歩いたりした場所には』
『何故か毒キノコが生えることが多く』
「あー でも 僕らに触らせてくれるかなあ」
「きっと無理ね」
『街の人達は 彼女を シャンピニオン(きのこ)の魔女と呼びました』
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