二度目の恋は早水くんと　最新話 / 7話

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「す」

「すきです 先輩」

『とっておきの笑顔ではきだした』

「…悪いけど 僕」

『７か月ぶんの片想い』

「モデルのウミのような 花のように笑う子が好きなんだ…」

「特にこの８３Ｐめが もー悩殺…！！　　ああ また涙が……！！」

「そんなわけで 僕は決してウミオタクじゃないが」

『なのに』

「とにかく 好きとか言われても困るよ」

「きみ 顔 怖いから」

『なんだ それ』

「はーい うしろ向いてー」

「ちょっと歩いてー」

カシャ

「こっち見てー」

カシャ

カシャ

「ハイ 笑ってー」

「笑っ……」

し――――――――――ん

「そんなわけで」

「昨日のオーディション 落ちました……」

ぎゃははは

「ナカ １９連敗 おめでとう！！」

「うーん　書類審査は一発なのに カメラテストは絶対落ちるわねー　　あーあ 勿体無い」

「１４歳で身長１７４ｃｍ 体重４９ｋｇ　　小さな頭に長い手足」

「ルックスはウチのモデルの中でもダントツなのに」

「どーして 緊張すると犯罪者ヅラなの 那伽ちゃん」

「え…！？」

「前 それ話しましたよ 社長……　　明らかに遺伝ですって……」

「って 何やってんの そこ」

「なんだよ 皆「落ちる」じゃカケになんねーじゃん」

「オハヨーございまーす」

「みんな 何 騒いでんの―――？」

「おハヨ ウミ　　今日 ずっと青山だっけ？」

「うん　皆川さんとこで打ち合わせしてー　　その後 オーディションの審査員！」

「たしか ナカちゃんが受けるやつ――　　がんばってね ナカちゃん！♡」

「……！！！」

「っとに　売れまくりだなー ウミちゃん…　カワイイ…」

「まさにウチの事務所の花だね～…」

〔ウミみたいな子が好きなんだ〕

『あれからすぐに「ウミ」とやらの所属事務所を調べあげ』

『夢中で事務所に飛びこんだ』

〔ぶっ　何 あんた そのスタイルで目つき殺人者だね！！　気に入った！！〕

『見返してやりたかった』

『ウミと同じ場所に立って 笑顔の秘訣を盗み出し』

『いつか雑誌に載りまくり』

『花のような笑顔で先輩を見返してやりたかった』

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