竹内文香さんの連載作品「さすがにムリだよ亜門くん」の最新話が読める マーガレット は、毎月5日と20日 に発売です
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もくじ
最終話 3巻 マーガレット 2024年2号
出版社 集英社/2023年12月20日 発売
17話 3巻 マーガレット 2024年1号
出版社 集英社/2023年12月5日 発売
16話 3巻 マーガレット 2023年24号
出版社 集英社/2023年11月20日 発売
15話 3巻 マーガレット 2023年23号
出版社 集英社/2023年11月4日 発売
14話 3巻 マーガレット 2023年22号
出版社 集英社/2023年10月20日 発売
13話 3巻 マーガレット 2023年21号
出版社 集英社/2023年10月5日 発売
12話 2巻 マーガレット 2023年20号
出版社 集英社/2023年9月20日 発売
11話 2巻 マーガレット 2023年19号
出版社 集英社/2023年9月5日 発売
10話 2巻 マーガレット 2023年18号
出版社 集英社/2023年8月19日 発売
9話 2巻 マーガレット 2023年17号
出版社 集英社/2023年8月4日 発売
8話 2巻 マーガレット 2023年16号
出版社 集英社/2023年7月20日 発売
7話 2巻 マーガレット 2023年15号
出版社 集英社/2023年7月5日 発売
6話 1巻 マーガレット 2023年14号
出版社 集英社/2023年6月20日 発売
5話 1巻 マーガレット 2023年13号
出版社 集英社/2023年6月5日 発売
ホリミヤ / 1~3巻 -今だけ無料-
2023年8月17日まで
誰しも 他人には見せない一面が あるはずだ。
「おはよ―― 堀!」
「おはよう 由紀」
「今日一限から英語だったっけ!? ノート写させてえええっ」
「はぁ!? あんたまた訳して来るの忘れたの!?」
「も―― しょうがないな… ほらノート」
「ありがと―― 恩に着る!」
「あ。 そういえば」
「他校の友達に堀のメアドとか聞かれたんだけど どうしよう? 教えていい?」
「自分から言ってこない時点でアウト 断っといてね」
「え―― また――!?」
コロ…
「堀さん」
「消しゴム 落ちましたよ」
「あ ありがと…」
ぽすん
とぼ とぼ…
「宮村暗いなぁ いつものことながら… オタクっぽいよね――」
「………」
「「萌え」――?」
「そうそう そんな感じ!! 堀もそう思わない!?」
「それよりさー 今日貴子達とカラオケ行くんだけど 堀もどう?」
「あ――… ごめんパス」
「いっつもじゃ――んっ」
『自分から知ろうとしない限り 他人の本当の姿なんて見えてこない』
『大抵 そんなものだと思う ――まあ』
私も同じだけど
「……」
(そろそろ創太の迎え…っ)
『小さい頃から両親共 仕事が忙しい』
『弟の面倒を見るのは私の役目で 学校帰りに友達と遊ぶ時間もない』
『…慣れたら別に どうってこともないけど』
(――でも まぁ)
(こんな姿 友達には見られたくもないし)
これが私の日常――――だったのだ。
「おねえちゃ――ん」
「あ おかえり 創 た…」
つ――――…
「創太ぁああ あんた何したの!?」
「ころんだ」
「も――っ」
「あ あの…」
「大丈夫そうなので失礼しますね」
『しまったぁああ 素で無視してた!!』
「あ あの! ご迷惑をお掛けしたようで…っ」
「いえ… じゃあ俺はこれで」
ぎゅむっ
「創太…?」
「おにいちゃん… うちによってってよぉ…」
「え… でもね」
「いえっ あの どうぞ上がっていってください」
「お礼もしたいですし」
「是非」
「すみません」
「いえいえ こちらこそ」
(ピアス多いな この人…)
「犬にびっくりして転んだみたいで そこへ自分が」
「ああ それで鼻血を… わざわざ すみません」
「創太君… しっかりしてるんですね」
「家の住所も自分の名前も きちんと言えたし」
「あっイエ そんな… そそっかしくて困ってます」
「でも 家のことを自分でやってるなんてすごいですね 意外です堀さん」
「いや~~」
『……………… ん!!?』
「あれ? 堀さんですよね? 1組の…」
「なっ」
「ほっほ…っ 堀だけど えっあなた 同じ学校…?」
「え」
「何言ってんですか」
「同じクラスの宮村ですよ」
『え は?』
『はぁあああああ!!?』
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