師走ゆき先生の連載作品「多聞くん今どっち!?」の最新話が読める花とゆめは、毎月5日と20日に発売です
同時配信の電子版が便利でオススメ!
もくじ
56話 12巻 花とゆめ 2024年24号
出版社 白泉社/2024年11月20日 発売
きみは面倒な婚約者 / 1巻 -今だけ無料-
2022年2月14日まで
『物語の主人公は 好感度が第一』
『明るく健気で 真っ直ぐで その上 愛嬌もあったりして』
『ヒーローは仕事も出来れば 気遣いも出来る』
『非の打ち所のない ハイスペックなイケメン』
『当然のように二人は惹かれ合い―――…』
「絶対に抱かないつもりだったのにな」
『―――なんてことは 決して言われたりしない』
『という訳で 残念ながら』
(ですよね)
『このお話の主人公は 私ではありません。』
『物語の舞台となるのは ここ お菓子の原料を製造販売している 加治屋フーズ』
『一般消費者からの知名度こそ低いけれど 就活生にも人気の優良企業』
『私は入社もうすぐ4年目 広報部員 加治屋紫乃』
(うららかなり… 春分の候)
『名前でお察しの通り “社長の娘”です』
『現在 広報部は定例会議中―――』
「先日の雑誌の取材でも 我々の意図した内容ではないものにされてしまってましたよね」
「あれでは広告として逆効果な気がして」
「確かにリスクはありますねー」
「でも社長の回答も散漫だったからでは… アピールしたいポイントを的確に話せていなかったと思います」
「それは…」
「そうかも知れないけど」
「――なんて! 父の話が無駄に長いせいですよね! すみません!」
「はは 確かに社長の話は長い!」
「社をアピールするチャンスだからね! うまくやっていこう」
(空気悪くしたかと思った…)
『「社長の娘」は どう振る舞うのが正解なのか 未だに わからない…』
(…あ)
「橘さん!」
「お疲れ様です」
『きゃはー!!!』
『百点満点の素敵な笑顔!! 耳心地のいいハスキーボイス!!』
『今日もパーフェクトです 橘さんっ!!!』
「営業部(うち)で決まった 新規案件のリストです」
「わっ嬉しい ありがとうございます」
(キャーほんとに助かる!! なんて気の利く男前!! 今日もばっちりホレ直しました!!)
「商談 頑張って下さい」
『さすが6年目にして大口顧客をいくつも抱える営業のホープ』
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