アサダニッキ先生の連載作品「月読くんの禁断お夜食」の最新話が読めるBE・LOVE(ビーラブ)は毎月1日に発売です
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もくじ
最終話 6巻 BE・LOVE 2024年10月号
出版社 講談社/2024年8月30日 発売
氷属性男子とクールな同僚女子 / 1巻 -今だけ無料-
2022年7月14日まで
『同僚の氷室くんは… 雪女の末裔らしい』
「あの…氷室くん ちょっと寒いです………」
「え」
「あ 冬月さん ゴメン つい熱中してて 吹雪いてた?」
『彼は花を愛し』
『花に愛されない男である』
「霜が降りた」
「近づくもの みんな凍るんだよな…」
「……」
「氷室君」
「この『ワラ』… 良かったら使ってください」
『わら…??』
「冬月さん これは…」
「敷きワラ… 霜で植物が枯れるのを防いでくれる すぐれもの」
「花も(氷室君も)弱っててかわいそうだし… 解決できないか調べたんだけど…」
「ちょっと 冬月さん」
「ワラ担いで通勤してきたんですか…?」
「? 大丈夫ですよ 周囲の迷惑を鑑みて始発で来たんで」
「そうじゃなくて…」
「…冬月さん… いい人だ…」
(笑った)
《ドキ…》
(? ドキって なんだ…?)
「……」
『あ…あかん…!! 冬月さん優し…っ!!』
『めっっっっっっちゃ好き……………っ!!!!』
『氷室くんは 雪女の末裔…』
『好きなもの 1、お花 2、猫ちゃん 3、優しい人』
(こんなん俺 溶けてまう…っ)
『彼の心が熱くなるほど 周囲は凍てつくのであった』
『同僚の氷室くんは』
『雪女の末裔…』
『何かに夢中になると吹雪を起こす』
「…氷室くん 何を真剣に見てるんですか? あとちょっと寒いです…」
「あ…っ 冬月さん ゴメン つい夢中になって……」
「俺…猫が好きなんだけど テンション上がると氷が出ちゃうから さわれないんですよ」
「だから猫動画見て 和んでたんです」
「いいよなあ本物… さわってみたい」
「……」
『次の日』
「氷室くん」
「よかったら… この『ひげ』どうぞ」
『ひげ…??』
「ウチの猫(本物)から抜けたひげです」
「本物の猫さわれないなら せめて本物の毛だけでも…と」
「冬月さん…」
「それに」
「猫のひげって お守りにもなるみたいなんです…」
「氷室くんに良いことありますようにって」
「……」
「…なんか 男の人にお守り渡すのって ちょっとテレますね…」
『……!?』
『かわいすぎやろ』
『冬月さんが!? 俺の幸せを…!? 祈って…!? えっ好き ひげのご利益 ありすぎやん!!!』
「猫… 最高…」
「えぇ…」
『“他人の家の猫の毛に夢中になっている驚異の猫好き”として 氷室くんは社内で有名になった』
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