僕らの好きはわりきれない　最新話 / 6話

◇１巻 まるまる 無料◇ほぼ毎日 更新◇

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『あの日 私が あの人にしたことは後悔していない』

『でも あの日私が あの人に言った言葉は』

（くそ　　あの女 会議の後に）

（まさかの徹夜コースかよ…）

（次はないな 名前忘れたし）

《３番ホームに…》

（……　　くそ 普通に めまいするな…）

ドンッ

「！」

よろ

（あ）

（これ 落ちるな）

ドッ

「ぐえっ！　　いってぇ！」

ゴホッ　　ゴホッ　ゲホッ

ゲホッ

「ごっ…！ ごめんなさい！」

「大丈夫ですか？」

「……　　あー… 平気」

「ごっ ごめんなさい とっさに引っ張っちゃって… ケガありませんか？」

ゲホッ

「いや 大丈夫 大丈夫」

（首 しまったけど）

「ありがとね 下手すれば死ぬとこだったよ」

「いや なんか逆に首絞めちゃって すみません…」

「あの… 顔色悪いですけど大丈夫ですか？」

「あー… ちょっと体調よくなくて」

「貧血ですか？ 朝ごはんとか食べてきました？」

「え？ いや 食べてないけど」

「え それ原因かな…」

「うーん… 何か食べるもの あったっけ…」

ゴソ

「って…うっわ！ 遅刻する！」

ギャー！！

「えーっと えーっと！　　あ！ これどうぞ！」

シュバッ

「え」

「じゃあ！ お大事に！」

「…え？ 弁当？」

「……」

（妹(りお)と同じ制服だったな）

ガチャッ

バタンッ

「あ お兄ちゃん おかえりー」

「今友達 来てるから」

「友達？」

「「あ 今朝の」」

「え？ 何？ 二人知り合い？」

「いや 知り合いというか なんというか…」

「…彼女 俺の命の恩人」

「え？ どういうこと？」

〈ピルルルル〉

「あ お母さんからだ　　一花ごめん ちょっと待ってて」

ピルルルル

「あ うん」

「電話終わったら 事情聞くわ」

ニコッ

「？」

へら

「まさか妹の友達だったとはね えーっと…」

「あ 有馬一花です」

「一花ちゃんね 亮です」

「妹の友達なら ちゃんとお礼しなきゃな　　何がいい？」

「えっ！ いやいや いいですよ そんなの」

「服とか…靴？ それもなんかな…」

「いや ほんとに…」

「安っぽいというか…」

「あ　　じゃあさ…」

ギッ

びくっ

「キスとかは？」

「…はい？」

「あ でもキスだと いきなりレベル高いかな 高校生だと」

「デートからがいい？」

「命助けてもらったも同然なんだし　　基本 なんでもしてあげるよ？」

「あ もちろん それ以上でも俺は大丈夫だし　　いい記念になるんじゃないかな」

「どうする？」

「え」

「気持ち悪い」

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