斉木優さんの連載作品「山口くんはワルくない」の最新話が読める別冊フレンドは、毎月13日に発売です
同時配信の電子版が便利でオススメ!
もくじ
41話 11巻 別冊フレンド 2025年1月号
出版社 講談社/2024年12月13日 発売
私たちはどうかしている / 1~3巻 -今だけ無料-
2022年3月24日まで
『これは罰なの?』
『この人に』
『嘘をついた―――…』
『私が その人 「椿」と出会ったのは5歳の春』
『和菓子職人である母が住み込みで働くことになったお店に連れられていったときでした』
「あ! 「さくら」だ」
「椿さん あれは「お」と読むのよ 「なお」ちゃんよ」
「でも「さくら」がいいよ」
「僕と同じ」
「春の名前だ」
『創業400年の歴史を持つ和菓子屋』
『光月庵』
『一人息子である椿は 人なつっこくて明るくて』
『体が弱くて病気がちだった私には彼がとても眩しく見えた』
「満開の桜?」
「昨日お父さまと見にいったんだ さくらにも見せたくて撮ったんだよ」
「七桜も見たかったね ごめんね ママ行けなくて」
「…… ううん いい」
「また喘息 出ると困るもん」
『また 嘘 言っちゃった』
『どうして こんなふうに言っちゃうんだろう』
『ほんとは私も 椿といっしょに見たかったのに』
『そのときの私は まわりがみんな灰色に見えてた』
「お菓子作り?」
「うん! さくらも いっしょに作ろうよ 家の中で できるし」
「でも……」
「ママが教えてあげるから」
「ゆっくり」
「そうそう」
「丁寧にね」
「できた! 桜の和菓子!!」
「きれいなピンクでしょ」
『ピンク 桜の……』
『桜の』
『私の世界に 色がついた瞬間だった』
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