草凪みずほ先生の連載作品「暁のヨナ」の最新話が読める花とゆめは、毎月5日と20日に発売です
同時配信の電子版が便利でオススメ!
もくじ
264話 45巻 花とゆめ 2024年23号
出版社 白泉社/2024年11月5日 発売
これはお母さんの恋の話 ~極道若衆とじれキュン同居~ / 分冊版1~3巻 -今だけ無料-
2022年2月13日まで
『夫が』
『交通事故で亡くなりました』
「篤くんってさぁ いつも笑顔で太陽みたいな人だったよねぇ」
「ホント ホント」
「それに比べて 嫁さんは無愛想ってか不気味ってか…」
「夏帆さん? あぁ ちょっと何考えてるか わかんないね」
「ね! しかも小っちゃい娘もいんのよ 自分の母親が あんな暗い顔して家にいたら ホラーよ ホラー あはは」
「お皿」
「ここに置かせていただきます」
「夏帆さん いたの…」
「不躾ながら立ち聞きを…」
「ご心配 感謝いたします」
ニヤリ…
「ひいっ」
「失礼いたしました」
(大丈夫でしたかね…?)
(ちゃんと感じよく笑えていたでしょうか?)
『お姐さん方からの印象が悪いと 天国の篤さんに申し訳が…』
『母親にも散々…』
“「何!? その顔!! 気持ち悪い!!」”
“「ちゃんと愛想よくできないの!?」”
うえ~ん えーん
「鈴!!」
「おせーよ あんた!!」
「申し訳ありません!!」
「もう何しても泣きやまねぇし」
「いない いな――い」
「………」
「ばぁ」
きゃっ きゃっ ケタタタ
「めっちゃウケてる…」
「これが鈴のテッパンなのです」
「へ へぇ――…」
“「おっもしれぇー もう一回 もう一回!」”
(一番ウケていたのは夫でしたが…)
『―――――…』
『夫 亡き今』
『守るのです 私が――――…』
『娘と この店を――…』
【2年後】
「ありがとうございました」
(なぜでしょう… 今日も…)
(お客さまが逃げるように…)
『篤さん…』
『このままでは今月の光熱費もあやういです……』
「おい コラ!!」
「!」
「コーヒー熱すぎるぞ!? 客の舌焼く気か!?」
「申し訳ございません!」
(こういうときこそ笑顔が大切です…)
ニヤリ
「!?」
「当店では淹れたてのフレーバーを楽しんでいただけるよう 保温性の高いカップでご提供させていただいております」
「てめぇ なんだ その顔!? バカにしてんのか!?」
「!?」
「いえ! そんなつもりは…!」
「口ごたえすんな!!」
「謝れ!!」
「土下座しろ」
「土下座」
「……」
「……」
「ネットに書き込むぞ!? この店が いかにひどいか こんな店 秒で潰してやる!!」
「いいのか!?」
「土下座しろ!!」
『篤さん…』
『お店のためなら……』
ポン
「謝る必要ねぇよ」
『……』
『篤さん――?』
『そんなわけ……』
「な」
「なんだ おまえ…」
「うるせえ」
「!」
「他人(ひと)のカフェタイム ぶち壊してんじゃねぇよ」
「あーあ 兄貴ってば人がいいんだから」
「!」
「あ あ」
「!」
「クソ!!」
「誰だ おまえ!?」
「俺は 華虎組の 松岡だ」
『…はなとら組…』
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