※ネタバレ注意です※
11話の表紙は秋羅でした。
今回はユキと秋羅の絆が深まるお話があります。
秋羅はユキのことをとても大事にしてくれているのに、ユキの心は天哉に傾いていることが
個人的にはすごく切なかったので、今号は読んでいて嬉しかったです。(^_^)
天哉と呉葉で外道を六道の輪に還す場面からスタートしました。
すっかり満月の影響は消え、調子が戻ったようです。
しかしただ一人、秋羅だけは虚宿を抑え込むことに苦しんでいます。
真夏にも拘わらず長袖を着て右腕を隠す秋羅をユキはとても心配しますが、秋羅の精神を乱さないために聞くことができません。
秋羅のことをわかってあげたいユキは一緒に帰ろうと秋羅を誘います。
2人きりの帰り道、秋羅は三途の川に行ったと言うユキに、どうやってあっちの世界に行ったのか尋ねました。
ユキは六道珍皇寺へと案内します。
本来入ることが出来ないはずの夜間に軽々と侵入した右近は何者か気にするユキ。
秋羅は多分人間じゃないと思う、と答えます。
そして、俺だってもう普通の人間とは言えないけど、と続けました。
それを聞いてユキは怒ります。
一人遠い存在になってしまったと思うことはやめて、隠し事はしないで欲しいと訴えるのです。
秋羅が一歩六道珍皇寺に足を踏み入れた途端、秋羅の中で『行クナ』という声が響き右腕の虚宿が暴れ始めてしまいました。
アキちゃんを苦しめないでと秋羅の右腕に触れるユキは、再びどうしようもない悲しみに襲われます。
涙が溢れる理由が分からずゴメンねと謝るユキのまぶたに優しくキスをする秋羅。
コクンと涙を飲み込むと、秋羅の右腕の暴走は止まりました。
何故かとても涙が欲しくなったと言う秋羅の言葉で、ユキは自分の涙によって虚宿を鎮めることができるのではと気づきます。
ユキを泣かせたくないのにと項垂れる秋羅に、ユキは私の涙が薬になるなら一緒に乗り越えさせてよ、と笑顔を向けるのでした。
一方寮ではその頃、人間道の力を使いユキと秋羅の状況を知る春花はいつもと雰囲気が違います。
ユキの涙で慰めてほしいなんて予想以上に甘えん坊、いい加減つきあってらんない、と黒い笑顔を浮かべる春花。
天哉が寮に帰ってくると春花はいつも通りに戻りますが、何故か突然今度の週末にデートをしようと天哉を誘うのです。
春花の変わりようには衝撃ですね。( ̄0 ̄;)
実は敵サイドの人物であった、とかではなさそうな発言ではありますが、明らかに他の5人とは違う立場や事情がありそうです。
そもそも1年ぶりに再開した春花は、本当に皆と共に幼少期を過ごした春花であるのかすら疑問に思えてきました。
今回は出番が少なかった天哉ですが、ユキと秋羅が一緒に帰る姿を見て不機嫌を隠せない彼は、やはりユキに伝えていない気持ちがあるのでしょうね。
いろいろと物語は進みましたが更なる謎が生まれ、ますます続きが気になってしまう、
今回はそんなお話でした。