朝香のりこ先生/*あいら*先生の連載作品「絶世の悪女は魔王子さまに寵愛される」の最新話が読める「りぼん」は、毎月3日ごろに発売です
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もくじ
21話 6巻 りぼん 2024年11月号
出版社 集英社/2024年10月3日 発売
悪役令嬢の役割は終えました / 1巻 -今だけ無料-
2023年2月14日まで
「こうして『お願い』させていただくのはもう何度目かしら」
「ねぇ」
「ドロシー様?」
「ひっ」
「ご理解いただけなかったのなら もう一度言わせていただきますわ」
「王太子レオン殿下は私の婚約者」
「あなたのような方がレオン殿下の周りをうろつくのは目障りですの」
『『毒花』』
『それが公爵令嬢レフィーナ・アイフェルリアの俗称だった――』
「婚約破棄?」
「そうだ 侯爵令嬢ドロシールイス嬢への度重なる暴言は 王家の婚約者としてふさわしくないと」
「国王陛下から正式に通達があった」
「王太子殿下との婚約は破談 王家の顔に泥を塗った以上 この家からも出ていってもらう」
「………っ」
「そこで お前には…」
「公爵家の名を捨て 王城で侍女として働いてもらう」
『え?』
「王太子殿下に迷惑をかけた分 きっちり働いて返しなさい」
『まさかの 労働!?』
「アレル!」
「アレル…!」
〔なんだ〕
〔どうしたのだ?〕
むぎゅ!
〔っわぁ!〕
「ねぇ 婚約破棄されたら国外追放とか田舎に引っ込むとかじゃないの…?」
「なんで王城で侍女をすることに…!?」
〔あわわわわ やめるのだ 神の遣いをみだりに振ってはいけないのだ〕
〔侍女になったのは雪乃のせいだぞ〕
「え!?」
〔手加減するからなのだ〕
〔手を出さず罵るだけのいじめでは〕
〔国外追放ほどではないと判断されたのだ〕
うっ
「だってドロシー様 可愛いんだもの!」
「あんな子に手をあげるなんて できないわよ!」
〔まあ 契約通りに婚約破棄されてくれたから こちらから言うことはないのだ〕
『契約―― そうだ……』
『それが 空音を助けるための条件――』
「ソラ……」
『嫌だ… 死なないで…』
『神様お願い ソラを…』
『妹を助けて…っ!』
〔ならば取引をするのだ 天石雪乃〕
「えっ…?」
〔我はアレル〕
〔異世界より神に遣わされて ここに来た〕
「神様……? ソラを助けてくれるの…!?」
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