こきち先生の連載作品「るるてる ルル魔法学校においでよ」の最新話が読める りぼん は、毎月3日ごろ に発売です
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もくじ
最終話 3巻 りぼん 2022年12月号
出版社 集英社/2022年11月2日 発売
11話 3巻 りぼん 2022年11月号
出版社 集英社/2022年10月3日 発売
10話 3巻 りぼん 2022年10月号
出版社 集英社/2022年9月2日 発売
訳あり悪役令嬢は、婚約破棄後の人生を自由に生きる 2022年9月7日まで1&2巻が無料
《アレンフラール王国王城 貴族院卒業記念パーティー》
ダン
「…俺がなぜ君に こんなことを言うか わかるか?」
「…おやめください ディオン殿下 せっかくのお祝いの席ですわ…」
「今までこれほど信頼を裏切られたことはない」
「そうだろう」
キッ
「レティシア・シャリエール…!」
クス
「一体なんのことですの?」
「…! とぼけるな!」
「君が今まで彼女… アンナ・マケール嬢にしてきた嫌がらせについては全て聞いた!」
「覚えてないとは言わせない!」
「はぁ… そうですか…」
「殿下は婚約者の私よりその女を信じるのですね」
「なっ… 証人もいるんだぞ!」
「貴族院での二年間で君は変わってしまった…! こんな陰湿なことをするような人間ではなかったはずなのに…」
「アンナ嬢が どんなに辛い思いをしたか!」
ギリ…
「――よほど その女にご執心のようですわね…」
ザワ ザワ
バッ
「――もういいですわ」
「確かに私は その女に嫌がらせをしていました」
フン
「でもそれに何か問題でも?」
「な…」
「私は公爵令嬢で この国の第一王子たる殿下の婚約者 かたや その女はたかが男爵令嬢」
「どう扱おうと 私の自由ではありませんこと?」
「むしろ殿下に群がる虫を追い払ったことを ほめて頂きたいくらい――」
「――黙れ!」
「見損なったぞ レティシア」
「君との婚約は この場をもって破棄する――!!」
どよっ…
「――行こう アンナ」
「まさか… あの淑女の鑑のレティシア様が…」
ざわ ざわ…
「いじめだなんて信じられない…」
『――これで よかったのよ』
「はぁ…」
「殿下に恋愛感情がなかったとはいえ」
「あんなふうに罵られるのは こたえるわね…」
『私 レティシア・シャリエールは』
『国に四つしかない 公爵家の一つで 代々国の宰相を務める シャリエール家の長女として生まれ』
『今まで貴族として… 宰相の娘として』
『勉強・礼儀作法 社交―― どれも人より優れるべく 励んできた』
『その結果 「淑女の鑑」として 多くの人に認められ』
『国の第一王子 ディオン・アレンフラール殿下と婚約をさせて頂いた』
『けど――』
『私は自ら殿下に 婚約破棄をさせるよう仕向けたのだ』
「これでこの二年間の 嫌われるための努力が実を結んだわ…」
『なぜなら―― 私は気づいてしまったから』
『私達の婚約が この国に危機をもたらすかもしれないことに――』
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