桜田雛さんの連載作品「夜ノ井月彦の幸せな地獄」の最新話が読めるプチコミックは、毎月8日ごろに発売です
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もくじ
26話 7巻 プチコミック 2024年12月号
出版社 小学館/2024年11月8日 発売
私達××しました / 1&2巻 -今だけ無料-
2022年8月11日まで
『お隣の悠兄は かっこよくて優しくて いつだって私を助けてくれる』
『王子様みたいな人だって思ってた』
〔「なっちゃん」〕
『私の唯一の恋の記憶』
『三日月なち(23)』
「三日月さん!」
「今月の親睦会の飲み会なんだけど…」
「欠席でお願いします」
「じゃあ 合コンしよ――」
「結構です」
「カレシ欲しくない?」
「いりません」
「三日月さん 会議資料って…」
「できてます」
「この間 頼んどいた集計って 終わってる?」
「はい」
「三日月さん~」
「三日月ちゃんは しっかりしてるなぁ」
『恋なんてしない』
『夢なんて見ないと誓ったのだ』
〔悠兄なんて大嫌い……!〕
『あの日から』
(お隣さん 引っこしてきたんだ…)
「あ」
「今日から お世話になります 新名と…」
ガタッ
「は」
「る 兄…」
はっ
『そんなわけないじゃない!』
『世の中には 似た人が2人は』
『い』
『る…』
「なっちゃん…?」
『嘘 だ』
『誰か嘘だと言って………!!』
「なっちゃん?」
『な』
「……… なぜここに あなたがいるのですか…」
「転職してね 今 この会社の営業♪」
『こんなの絶対 嘘だ…』
「疑ってんの なっちゃん」
「三日月です 新名さん」
「三日月ちゃんの知り合い――?」
「おとな…」
「昔」
「お隣に住んでた ただの知り合いです」
「………」
『そう』
『新名 悠至』
『この男とは―――…
『中2の秋から高1まで お隣さんだった』
『その頃 うちの両親は けんかばっかりで』
「…また やってるの?」
びくっ
「ド深夜に そんなとこいたら カゼひくよ」
「こっち おいで?」
「なにちゃん?」
「…なち」
「なっちゃんね」
「俺は はるゆき」
「新名悠至」
『悠兄は母子家庭で いつも2人とも夜遅かったけど』
〔いつでも おいで 鍵開けとくから〕
『いつだって やさしくて』
(悠兄の手… おっきいなぁ)
『大人で』
「なっちゃん?」
「なっ なんでも 別になにも見てな…」
「志望校 北高なの? って訊いたんだけど」
(うわぁ はずかしい…っ)
「いい学校 行ったら お父さんたちもまた仲良くなるかなぁって」
「それに悠兄が教えて くれる」
「から…」
「なっちゃん 俺といつと いつも真っ赤だね?」
「!! や」
「…俺も それ」
「うつったかも」
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