羽柴楓はときめきたい-最終回|結末【無料】ネタバレ

◇１巻 まるまる 無料◇ほぼ毎日 更新◇

2022年4月28日まで

「ただいまー」

「は～ 疲れた」

「今日は疲れた！！」

「ん～　　今夜は」

「野口先生っ」

「今日も一日 おつかれっ」

（至福）

『32歳 女 会社員 家飲みの良さを知る』

『周りの結婚 出産ラッシュにより 飲み友が減って　　いつしか帰りの心配もない ひとり晩酌が楽しみになった』

『そして最近 私は辿り着いたのが カップ酒』

『ワンカップは おっさんの飲み物なんて 言わせない』

『これからは　　ワンカップＯＬの時代です』

「藤井さーん」

「今日 飲み行くけど どお？」

「行きまーす」

「今泉は？」

「あー…いや　　オレ 仕事 残ってるんで」

「手伝おっか？」

「いえ 自分の仕事なんで」

「明日の朝やればいいだろ～」

「じゃあ適当にメドたったら 合流します」

（そう言って 合流したことないんだよな）

（もしかして飲めない？）

《翌日》

「いえ べつに」

「飲めますけど」

「つき合い悪くて すみません　　オレ 異動してきたばっかなんで まだ仕事のほうで 手いっぱいで」

（本音かなあ 建前かなあ）

「…そっかそっか　　もしアレだったら 最初だけ顔出して さくっと帰っちゃうとか　　そういう手もあるからさ」

「飲み会 嫌いなんです　　オレ ここで一番下っぱだから 色々めんどくさいし　　時間のムダですし」

（急に本音で来た）

（ストレスためてたのかなぁ）

「じゃあ サシ飲みとかどお？　　面倒事もないし たまにはグチ言い合ったりしてもいいじゃない？」

「…まあ」

「それなら…」

「……」

「よかった！　　なんなら 私でもいいし！」

「……」

「…いいですけど…」

（いいんだ）

『最近の若い子ってのは まったく…』

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